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「伝統を守るため 発信も必要」 奥能登塩田で大学生学ぶ

夏合宿に訪れた明治大商学部の学生らを案内する佐藤世梨花さん(右)=珠洲市の奥能登塩田村で

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就業体験1カ月半 明大生・佐藤さん

 珠洲市の奥能登塩田村で、明治大文学部三年の佐藤世梨花さん(21)が先月上旬からインターンシップ(就業体験)に励んでいる。ツアー客の案内や受け付け業務のほか、製塩作業にも携わり、奥能登の伝統の発信に一役買っている。

 佐藤さんは岩手県北上市出身。連続テレビ小説「まれ」で能登に興味を抱き、珠洲市出身の友人から話を聞くうちに、能登で働きたい思いが強くなり、昨年の奥能登国際芸術祭ではボランティアに志願。そこで知り合った知人から奥能登塩田村を紹介され、先月三日から仕事をしている。

 インターンシップは十五日まで。今後は期間中の経験を基に、若い視点から見た奥能登塩田村への提言をまとめる予定だ。

 佐藤さんは「能登には変わらなくてもいい伝統があることを、あらためて知ることができた。ただ伝統を守るためには発信することも必要。残りの期間で自分なりに考えたい」と話している。 (関俊彦)

打桶を使って砂に海水をまく体験をする明治大生=珠洲市の奥能登塩田村で

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地場産研究 夏合宿で体験

 全国各地の地場産業などを学ぶ「立地戦略論」を研究テーマにしている明治大商学部の学生が十一日、夏合宿として珠洲市の奥能登塩田村を訪れ、奥能登伝統の揚げ浜式製塩を学んだ。

 中川秀一教授(52)と中川教授のゼミに所属する三年生十六人が参加。揚げ浜式製塩の歴史や技術を学ぶ映像を見た後、製塩責任者「浜士」の登谷良一さん(70)の案内で、塩を煮詰める釜屋の作業を見学した。

 登谷さんは「釜屋の室内は六〇度を超えることもあるが、良い塩を作るにはずっと見守る必要がある」などと作業を説明。学生らは驚きながら「何人体制で作業をするのか」「女性でも作業はできるのか」などと次々と質問していた。

 学生らは、「打桶(おちょけ)」と呼ばれる専用のおけを使って海水を砂の上にまいたり、海水をくむおけを担いだりと作業の一部も体験した。

 広島県出身という中原理貴さん(21)は「日本海は初めて見たが、同じ海でも瀬戸内海とは全く波や気候が違い、この場所だからこそ伝統の製塩ができるのだと思った」と話した。 (関俊彦)

 

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