トップ > 石川 > 9月8日の記事一覧 > 記事

ここから本文

石川

茶と禅で和を演出 来月、全日本弓道遠的選手権

金沢の文化とスポーツを素材にした地域活性化策を練る金沢文化スポーツコミッションの平八郎代表(右)ら=金沢市役所で

写真

金沢文化スポーツコミッション 

 スポーツを通じた地域活性化を図る金沢市の「金沢文化スポーツコミッション(SC)」は、十月に金沢市内で開催される全日本弓道遠的選手権大会で、地域に根付いた「茶文化」などと組み合わせた演出をする。全国から訪れる選手らに「金沢らしさ」を印象づけ、金沢の認知度向上や観光誘客などにつなげることを狙う。(本安幸則)

競技の合間に一服 鈴木大拙館無料に

 「テーマは、心の文化と心のスポーツが生み出す『和の世界』」と力を込めるのは同SCの平八郎代表。県弓道連盟が七十周年を契機に誘致した大会で、弓道と茶道、そして禅の思想を掛け合わせた演出を企画する。それぞれに共通する日本古来の精神性に着目。弓道と茶道の所作には共通する部分も多いといい、全国から訪れる弓道家らに金沢の文化にも興味を持ってもらおうと思い付いた。

 大会の予選会では会場内に茶席を設け、競技の合間の一服で、選手にリラックスしてもらう趣向を取り入れる。禅については、禅文化を広く海外に知らしめた同市生まれの仏教哲学者の鈴木大拙を強く打ち出す。大会参加者は市内にある「鈴木大拙館」への入館を無料とし、大会中は弓道と茶道、禅、そして加賀藩のつながりを紹介するパネル展示もする計画。開会式では加賀鳶(とび)はしご登り、地元の獅子舞演舞を予定し、金沢での開催を印象付ける。

 スポーツ庁によると、スポーツを通じて地域活性化を図ろうと全国で設立されているSCは八月現在で八十五団体。このうち名前に「文化」も冠した団体は三団体のみ。文化、芸術は観光面でも同市の強みとなっており、独自の戦略で地域の活性化や経済振興につなげようともくろむ。

 市は、大会やイベントを誘致した地元団体に奨励金を出す全国で唯一の制度を設けるなど態勢も充実させている。平代表は「スポーツ、文化の二つを掛け合わせることで新たな需要が掘り起こされるはず」と、次の構想に思いを巡らしている。

写真

公式マーク完成

 金沢文化スポーツコミッション(SC)の公式ロゴマークとシンボルマークが完成した。7月に発足した同SCのPRに活用する。

 いずれも紺地に金色の文字と絵柄の落ち着いた色合い。文化とスポーツを融合させて地域の活性化を図る同SCの理念を表現している。

 ロゴマークは、文化との関わりを象徴する「鼓」と「杯」、さらにスポーツとの関連で「メガホン」から着想。スポーツをする、見る、支える、応援するとの思いを一つの形に表した。

 シンボルマークは、スポーツや文化、観光を象徴する絵柄を、梅鉢紋の中に詰め込んだデザイン。中央にはロゴマーク二つを並べた鼓門を配し、金沢らしさをアピールしている。

 県内のデザイナーらでつくる「金沢アートディレクターズクラブ」会員によるコンペで、金沢市内に事務所を構える中林信晃さん(40)の案が選ばれた。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索