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閉校の黒板に四季絵巻 金沢美大生が描く

閉校した小学校の黒板にチョークで金沢の四季を描いた(左から)千川岳志さん、栄長義雄さん、伊藤真里奈さん=金沢駅東もてなしドーム地下広場で

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金沢駅地下広場

 閉校した小学校の黒板に金沢美術工芸大の学生らがチョークで「金沢の四季」を描いた作品が二日、金沢駅東もてなしドーム地下広場に登場した。思い出の詰まった黒板がアートキャンバスとしてよみがえった。(横井武昭)

 黒板は、二年前に閉校した金沢市材木町小で使われていた三枚。学校の大規模修繕で不要となった黒板を再利用し街のにぎわいにつなげようと、市が企画した。

 絵を手掛けたのは、油画専攻の同大大学院生栄長(えいなが)義雄さん(25)と千川(ちかわ)岳志さん(26)、学部三年の伊藤真里奈さん(22)の三人。鼓門をくぐる北陸新幹線をはじめ、浅野川と花火、雪に包まれる兼六園など、四季の移ろいと金沢を代表する景色を緻密に描いた。

 この日は公開プレゼンテーションを開催。三人がチョークを水に溶いて絵の具のように使ったり、粉を吹きつけて雪を表現したりした制作の裏話を披露した。

 千川さんは「子どものころは黒板に落書きすると叱られたけれど、絵を描いて喜んでもらえたらうれしい」。栄長さんも「近づいたり、離れたりして見ると印象が変わる。じっくり見て楽しんでほしい」と語った。

 黒板アートは同小卒業生も喜ばせた。高桑浩一さん(46)は「閉校は残念だが、こうやって使ってもらえてうれしい」。閉校まで通った外川(とがわ)和佳子さん(14)は「自分が掃除したかもしれない黒板にこんな絵が描かれてすごい」と話した。

 展示は七日まで。作品は一度消し、日本画専攻の同大学生が新たな絵を描いて十七日から再び展示する。

 

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