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仏像 4年ぶり公開へ 石動山 神仏習合の象徴

(写真左から)虚空蔵菩薩坐像、十一面観音立像、勝軍地蔵菩薩像、蔵王権現立像、倶利伽羅不動明王像(いずれも能登国石動山を護る会提供)

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住民団体が10月 郷土史専門家の講演も

 中能登町の住民団体「能登国石動山(せきどうさん)を護(まも)る会」は十月、石動山山頂の伊須流岐比古(いするぎひこ)神社本殿の内部を四年ぶりに公開する。内部には神仏習合によって栄えた山を象徴する五体の仏像が安置されており、高柳光明会長(71)は「石動山に多くの人に関心を持ってもらうきっかけになれば」と話している。(中川紘希)

 仏像の総称は「五社権現本地仏(ごしゃごんげんほんじぶつ)」。それぞれの名称は、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)、十一面観音、勝軍地蔵菩薩、蔵王権現、倶利伽羅不動明王(くりからふどうみょうおう)。像高は、二十七〜五十五センチで全て木造でできている。

 石動山では、千年以上前から同神社で石動彦神(いするぎひこのかみ)が祭られていたが、平安時代末期から本格的に起こった神仏習合の影響を受け、鎌倉時代に五つの仏神が新たに五社殿で祭られ始めた。

内部公開を決めた伊須流岐比古神社本殿を指さす高柳光明会長=中能登町の石動山で

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 安土桃山時代には、前田利家によって焼き打ちにあったものの、その後の最盛期には僧侶三千人を擁し、各地から修験者が集まった。高柳会長は「仏像は山が神仏習合で栄えたことを示す貴重な物」と語る。

 同会は、二〇一四年夏にあった「石動山まつり」で本殿内部を公開したが、事前に告知していなかった。高柳会長によると、それ以前の十年間は一般公開をしていない。

 今年が、会を結成して三十周年と能登立国千三百年の節目であることから、「石動山秋のつどい」がある十月十四日に公開を決めた。当日は郷土史の専門家の講演の後、同会が仏像について説明し、来場者に本殿へ上ってもらう予定。

 

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