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サルの農業被害 相次ぐ 樫見町 先月下旬から

電気柵の中の畑でサツマイモの被害を確認する生産者。手前のネギは3本しか残っていない=金沢市樫見町で

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 金沢市でサルの仕業とみられる農業被害が相次いでいる。樫見町では六月下旬から今月上旬、野菜が食い荒らされ、生産者は肩を落としている。栄養が豊富な農産物を食べてサルが繁殖しやすくなったとの見方もあり、市も対策を迫られている。(山内晴信)

電気柵で防げず 花火で撃退を

 山あいに広がる約五千平方メートルの水田や畑。高さ一・五メートルほどのネットや金網、電気柵がぐるりと囲む。ただネットの一部は穴が開き、網の下が掘り返されているところもある。

 畑は樫見町町会の五軒が各自で管理する。「できることはしとるけど、やっかいやね」。町会長の荒井清さん(70)は険しい表情だ。

 サルは複数回立ち入ったとみられ、十数本あった長ネギはきれいに抜かれて三本が残るのみ。サツマイモやトマトは食べかけの実が捨ててあった。

 同所での被害は五年ほど前から。学習能力の高いサルに同じ対策は何度も使えない。群れで動くサルは一匹が中で作物を集め、侵入した穴から別のサルが野菜を受け取るなどの連携もしているようだ。

 荒井さんの母ふささん(91)は「近づいたらサイレンを鳴らすとかラジオを流すとか、市役所で何とかならんのかなあ」と話す。

 県自然環境課によると、二〇一六年十月時点で県内に生息するサルは千六百八十匹。金沢市でサルの被害が出始めた十年ほど前から、約七百匹増えた。同課の担当者は「栄養的に優れた農作物を食べるようになり、体力が向上したのが繁殖につながったという見方もある」と説明する。

 金沢市農業水産振興課によると、一七年度は五十六アールの土地で二十六万五千円分の農業被害があった。これまでサルに発信機を取り付けて動向を確認するなどの対策をしたが、効果はいまひとつ。今後は現在四頭いる威嚇用の犬を増やすことなどを検討する。

 同課の対策担当者は「近づいたときに『この集落は危険』と思わせるのが大事になる」と話し、生産者には花火などを使ってサルを追い払うよう呼び掛ける。

 

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