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古寺を改築 交流拠点に 自然の中、衣食住学び合う

(上)手作りの椅子と机があるモナの森の建物内を紹介する山元加津子さん(下)交流の場として生まれ変わったモナの森=いずれも小松市大杉町で

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小松の山元さん 

 小松市山間部の大杉町にある築百三十年の古民家が、日曜大工や染め物、パン作りなど多様な講座を開く交流拠点に生まれ変わった。古民家を買い取って改装し「モナの森」と名付けて運営するのは、元教諭で随筆・小説家の山元加津子さん(61)=同市長谷町。自作のファンタジー冒険小説の主人公から命名した。「自然の中で人が助け合い、命を太くする生き方を実践したい」(長屋文太)

 特別支援学校の教師時代から障害をテーマに命や個性を認め合う大切さを随筆などで発表してきた山元さんは、五十代半ばで教師を退職。障害児を取り上げたドキュメンタリー映画に出演したことから国内外で講演会も開いている。古民家は、物置になっていた古寺部分と後に増築した居宅部分からなり、計三百八十五平方メートル。山元さんが通り掛かり売りに出されているのを知って三月に購入。「空き家にするのはもったいない。自然豊かな場所で、衣食住をみんなで学び合いたい」と思ったという。

 物置はしっくいがはがれ、床の間より畳が盛り上がっていた。「改築から取り組んでみよう」。山元さんはインターネットなどを使って、家の改装に興味がある人に呼び掛け、延べ六十人が参加。十五年来の友人で、建築士の後藤文吾さん=宮城県石巻市=に協力してもらい、四〜五月に四回にわけ古民家を舞台にしたリノベーション講座を開き、改装を終えた。

 改築では、廃材で製作した手作りの木製机と椅子を置いた読書スペースもつくった。陽光が射し込み、川のせせらぎが聞こえる、落ち着ける空間になっている。これまで日曜大工、自然素材を使ったパン作りやワンピース作りの講座を開催。「人工的な物を減らし、自然素材をたくさん使って多くの物を手作りしたい」と山元さん。今秋以降、ウッドデッキの新設も計画。家の改装がテーマの講座や草木の染め物講座なども開く。

 「モナ」は、魔女になる夢を実現するため冒険する小説の主人公。「地域住民だけでなく、全国や海外からも訪れてもらえる場所にしたい」。山元さんにとってもモナの家は冒険の拠点になっている。

 

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