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摂食障害女性 自信蓄えて NPO法人来月から講座

「みんなの声を聞き、楽しいと思える場にしたい」と話す山口いづみさん=金沢市内で

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 家に閉じこもりがちな摂食障害の女性たちが通い、支え合って回復する「居場所」をつくりたい−。金沢市のNPO法人「あかりプロジェクト」が七月から、自己と向き合ったり、手仕事などを楽しんで学んだりする講座を市内で始める。過食症に十五年苦しんだ代表理事の山口いづみさん(41)は「無理せず気楽に足を運べる場にしたい」と語る。(押川恵理子)

山口さん「無理せず気楽に」

 きっかけは当事者の声だ。金沢市や富山県射水市などで当事者や家族が悩みを語り合う「あかりトーク」を毎月開き、「外出はほぼ病院だけ」「働くことが難しい」という声を多く聞いた。摂食障害者に特化した就労支援施設をつくりたいと考えたが、まずは当事者の願いやニーズを知ろうと、講座を開くことにした。

 自身も中学二年生から過食が止まらなくなった。県外の国立大に進学後も続き、就職してからは食後に吐くようになった。「とにかく行き場がなくて、仕事も続かず、家にいるしかないと、どんどん自信を失っていった」

 職や住む場所を転々とした。「正社員で、友達も多くて、スリム。そんな理想像から離れられなかった」。三十歳の時、金沢市の実家に戻った。実家を掃除したり、近所を散歩したりして過ごすうち、吹っ切れた。「立派な人にならんくても、私、生きとるがいね。そのままでいい」

 摂食障害の背景には家族関係や虐待、いじめなどさまざまな原因があるとされるが、山口さんは自身の経験から「自分は存在価値がないと思い込んでいた。それが生きづらさの一番の理由」と感じている。

 「どうか自分を責めないで。必ず楽になる時がくる。講座が自信を取り戻すきっかけになれば」と願っている。講座は無料、手仕事の回は材料費がかかる。詳細はホームページで紹介。(問)あかりプロジェクト076(256)2548

 

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