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九谷焼の刀 まるで本物 能美・陶芸館の最上さん制作、展示

最上進さんが制作した九谷焼の日本刀=能美市九谷焼陶芸館で

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 能美市九谷焼陶芸館の技術指導主任の最上進さん(39)が、九谷焼で日本刀を作っている。「ほかにないものを作りたかった。刀としての実用性はないけど、陶器の面白さを感じてほしい」。作品は七月中旬まで、同館ロビーに展示している。(吉野淳一)

幾何学模様で刃文表現

 スッと伸びた切っ先、指で触れると切れそうな鋭い刃。刃渡りは六十センチ前後、刀身の厚さは一・五ミリほど。作品は黒と白の二種がある。白の刀には幾何学模様を絵付けして刃文を表現し、黒の刀には古代文字風の柄を上絵付けした。「刀身を反らせるなど本物を忠実に再現している」。刀掛け台も九谷焼で手作りした。

 最上さんは幼いころから日本刀が好きで、美術館や博物館を訪れ、刀を眺めるのが趣味。「刃文や刀そのものの形など、全てがとにかく美しい」と力説する。

 県九谷焼技術研修所を卒業後、二十一歳から同館で働く。日本刀好きが高じ、昨冬から居合道教室に通い始めた。刀を作り始めたのは昨年末、練習用の刀を置くため、九谷焼で刀掛け台を作ったのがきっかけだ。

 作品には高度な技術が詰まっている。生地をかんなで削って形を整え、素焼き後はサンドペーパーで丹念に磨く。「薄く細く作るのは難しく、制作中に何度も折った。二十代のころの技術では作れなかった」。上絵付けには、伝統の和絵の具を使うこだわりようだ。

 最上さんは「『変なものを作っている』と思ってもらえればうれしい。デザインを試行錯誤し、刀でさまざまな表現をしたい」と意気込んでいる。

 

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