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黒島の食 心安らぐ空間で 重伝建で宮野さん開店

能登産の食材を楽しめる「泳」をオープンした宮野義一さん=輪島市門前町黒島町で

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築60年の古民家活用

 輪島市門前町黒島町の宮野義一さん(56)が、能登産の新鮮な魚や肉が味わえる飲食店「泳(およぐ)」を自宅でオープンした。黒い屋根瓦が連なり、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれている地域での数少ない飲食店。宮野さんは「ゆっくりと時が流れるこの場所で、ゆっくりと食事を楽しんでほしい」と話している。(関俊彦)

 宮野さんは市の中心部で生まれ育ち、輪島実業高校(現・輪島高校)を卒業後、京都府や金沢市で料理を修業。二十八歳で地元に戻ると、両親が営んでいた小料理屋「錨(いかり)」(河井町)の切り盛りを始めた。

 一方、忙しく働くうちに、美しい景観と落ち着いた空間が広がる黒島地域への憧れは年々強くなり、三年ほど前から移住先を探した。昨秋、築約六十年の古民家を買い取ると、オープンに向けた準備を進めた。

 店名の由来は、海が好きなことから、「黒島の海の波模様」をイメージ。民家は、調理場以外はほとんど手を加えず、「おばあちゃんの家にいるような」昭和の雰囲気を大切にした。

 先月三十一日にオープンすると、評判は上々。妻の玲子さん(54)と二人で切り盛りするため、メニューは近くの鹿磯漁港などで水揚げされた魚のフライや刺し身がセットになったおまかせ定食(千五百円)など二種類だが、季節ごとに食材や調理方法を変え、お客さんを楽しませる予定だ。

 輪島市は先月、「北前船寄港地・船主集落」として日本遺産に追加登録され、黒島地域が再び注目を集めている。宮野さんは「黒島の本当の素晴らしさは、街を散策して雰囲気を感じてこそ分かる。そんな雰囲気の中、のんびりくつろげる店にできたら」と穏やかな口調で展望を語っている。

 泳は、北鉄奥能登バスの黒島バス停から徒歩二〜三分。午前十一時から午後三時ごろまでの営業だが、材料が無くなり次第終了となる。不定休。(問)泳0768(42)2239

 

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