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ボンネット特急 修復完了! 屋外展示 小松で人気

(上)大規模な修復を終えたボンネット型特急車 (下)両号車案内板などが展示されている車内=いずれも石川県小松市土居原町で

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資金・部品、鉄道ファンが支援

 流線形で鉄道ファンに人気の旧国鉄のボンネット型特急車両。展示は全国で六両のみで、石川県小松市土居原町の公園にある「クハ489−501」もその一つ。車体側面の修復がこのほど終わり、四月末の初お披露目会には全国からファンが集まった。「乗り物のまち」の小松市で、この車両の存在は大きい。管理する保存会の岩谷淳平事務局長(42)は「廃車だが、この電車は魅力がある」と強調する。(長屋文太)

 車両は一九七一年製造。四十一年間、JR北陸線などを「雷鳥」や「白山」として全国を走った後、廃車になった。岩谷さんら小松市の鉄道愛好家が市に働きかけ、二〇一三年にJR西日本から車両を譲り受けた。岩谷さんらは保存会を立ち上げ、管理している。「車両が走っていた当時となるべく同じ条件で展示したい」という思いで、旧国鉄の特急車両で全国で唯一、屋根のない屋外での展示にこだわる。

 車体側面の鉄板に雨水などが入り込み、さびが発生。穴が開くなど保存状態が悪化した。一七年秋、クラウドファンディングで寄付金を募ると百万円が寄せられた。市からの補助金と合わせ計二百万円で昨年末から足場を組んで修理した。窓ガラスや車両内の座席も一時、撤去。さびた側面の鉄板を切り取り交換するなど大がかりな作業だった。

 修復中、鉄道ファンからうれしい贈り物があった。大阪府の会社員男性(54)が昨年十二月、昭和四十年代に実際に使われていた車両先頭部に付ける「連結器カバー」を保存会に寄付してくれた。これまでレプリカを使っていたため、現役車両の面影により近づいた。

 お披露目会の四月二十九日、全国から約百五十人の鉄道ファンや親子連れが車両見学を楽しんだ。車内には行き先案内や号車案内板などがずらりと並ぶ。「今後は鉄道ファンに足を何度も運んでもらえるよう、グッズや資料を増やし、もう一台車両を設置する構想もある」と岩谷さん。

 四月には特急「あさま」「あずさ」などとして活躍した旧国鉄特急の189系二編成が現役を退くなど、旧国鉄車両の希少性が増している。岩谷さんは「北陸以外の誘客も見込める。鉄道というサブカルチャーを生かした町おこしにつなげたい」と意気込む。

     ◇

 今年の車内見学は十二月八日までの土日曜日と祝日の午前十時から午後四時。一部に休日もある。客席は無料だが、運転席には三百円の入場料が要る。(問)事務局090(7087)5011

 

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