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加熱式たばこ「安全と言えず」 禁煙ねット石川 注意呼び掛け

加熱式たばこのリスクを指摘する野村英樹さん=金沢大付属病院で

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 たばこの葉を燃やさずに電気を使った「加熱式たばこ」を吸う人が増えている。健康に害がないと思っている人もいるようだが、若者の禁煙教育に取り組むNPO法人「禁煙ねット石川」は「たばこの葉を使用しており、ニコチンを含む。決して『安全』ではないので、よく考えて」と呼び掛けている。(督あかり)

 禁煙ねット石川は一月、金沢市内であった成人式の七会場で新成人四百九十七人に、喫煙についての恒例のアンケートを行った。今年から、「加熱式たばこは安全だと思うか?」という設問が加えられた。

 「安全だと思う」は17・4%で、「安全だと思わない」(38・3%)の半分以下だったが、「分からない」が44・3%いた。また、喫煙者(六十四人)に限ると、「安全だと思う」は35・9%で、全体と比べて割合は約二倍だった。

 禁煙ねット石川の理事で金沢大付属病院総合診療部長の野村英樹さん(54)は「『煙やにおいがせず、クリーンなイメージ』で吸い始める人も多いが、さまざまな有害物質が検出されていて安心安全とは言えない」と強調する。

 米国・カリフォルニア大サンフランシスコ校は、こんな実験結果を、インターネット上に上げている。米フィリップモリス社の「アイコス」をラットに吸わせたところ、ニコチンの血中濃度が紙巻きたばこよりも高いラットがいたという。

 野村さんは「依存を高める可能性がある。依存症になると、脳の報酬系の働きを弱め、日常生活の喜びや意欲が感じにくくなり、やめられなくなってしまう」と語る。加熱式たばこの周りへの影響についても、「臭いが少なくても喫煙者が吐く『呼出(こしゅつ)煙』が発生し、受動喫煙につながる」。

 「加熱式たばこの害が少ないという医学的な根拠はない。リスクを理解して吸うのは自己責任だが、安易に手を出さないでほしい」と話す。

 

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