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輪島「あえのこと」田の神送る 「雪多い年は豊作」願い

田の神様をごちそうでもてなす川口喜仙さん=石川県輪島市白米町で

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 石川県の奥能登に伝わる農耕儀礼「あえのこと」が九日、各地で営まれた。深い雪の残る田んぼへ神様を送り出し、一年間の豊作を祈った。

 輪島市白米町の川口喜仙(よしのり)さん(53)方では、人の目に見えない田の神様をこたつや風呂でもてなし、輪島塗の御膳でハチメやブリの刺し身、煮物などのごちそうを振る舞った。

 最後に雪の残る棚田まで案内し、「雪が多くございますが、フキノトウは芽を出し始め、春は近いと思います。豊作と家族の健康をお願いします」と語り掛けた。田んぼの土にくわを入れて、神様を見送り、静かに手を合わせた。

 川口さんは「無事にお送りできてひと安心。雪が多い年は豊作になると聞くので期待したい」と話していた。あえのことは、毎年十二月五日に田の神様を家々に迎え入れて休息を取ってもらい、翌年二月九日に再び田んぼへ送り出す習わしで国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されている。 (武藤周吉)

 

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