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焼香、浮かぶ故人の微笑 ベルセレマ 北陸初の導入

焼香台から浮き上がる遺影画像=富山県高岡市のベルセレマ高岡駅南ホールで

写真

葬儀に「特別感」演出

 石川、富山の両県で葬祭事業を展開するベルセレマ(金沢市)が、故人の遺影などの画像を空中に映し出す装置を付けた焼香台を北陸地方で初めて導入した。最新技術を取り入れた葬儀で「特別感」を演出し、他社との差別化を図っている。

 見た目は大理石調の一般的な焼香台。焼香しようと前に立つと、ほほ笑む故人の顔が突然目の前に浮かび上がる。台から離れると見えなくなる。高岡駅南ホール(富山県高岡市)のマネジャー竹内則之さん(45)は「葬儀中に驚いて思わず周囲を見回す人もいるが、家族や参列者からは特別なことをしてもらえたと喜ばれている」と手応えを語る。

 同ホールでは昨年六月に導入後、利用者の口コミで評判が広まった。「営業トークの話題にも最適」(竹内さん)と、月一回の市民向け見学会でも焼香台を紹介している。利用者の希望に応じて、遺影以外の家族写真なども映し出すことができるという。

 焼香台は写真のデジタル加工などを手掛けるアスカネット(広島市)が販売している。同社はガラスや樹脂でできた特殊なパネルに画像からの光を通過させることで、パネルの反対側の等距離に同じ画像を映し出す独自技術を開発。同社は全国の葬祭業者から遺影写真の加工も請け負っているため、業界向けに技術を応用した。

 アスカネットによると、昨年夏以降に本格販売して以来、今年一月末までに全国各地の葬祭業者に計五十六台が導入された。担当者は「想定以上の高評価。参列者からの反応は未知数の部分もあったが、葬儀会社からは『葬儀全体の評価を上げている』との声もいただいた」と話す。

 ベルセレマは昨年三月に富山市内の二施設で初めて導入。その後、高岡市内の三施設と石川県小松市内の一施設にも追加し、計十七台を所有する。同社の中村秀毅常務(55)は「少子高齢化で葬祭需要が増える中、顧客獲得に向けたアピールが必要」と導入の背景を説明し、今後は「導入施設での評価をまとめた上で、高評価が多ければ新たに金沢エリアの施設にも広げたい」と話している。 (中平雄大)

 

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