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航空石川 4強逃す 全国高校ラグビー 東福岡に7−36

日本航空石川−東福岡ノーサイドで厳しい表情の日本航空石川フィフティーン=いずれも大阪府東大阪市の花園ラグビー場で

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 全国高校ラグビー大会は三日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で準々決勝があり、県代表の日本航空石川(輪島市)は、7−36で前回大会優勝の東福岡(福岡県)に敗れた。

 日本航空石川は前半7分、スクラムハーフの都世子(つよし)海人選手(三年)からフォワード(FW)のアシペリ・モアラ選手(三年)につないで先制トライ。しかし中盤以降、相手の大きく動かすパスでディフェンスを崩され、前半二十五分に逆転を許した。後半は、相手の多彩な攻撃に加え、ラインアウトのミスも目立ち、最後まで流れを引き寄せられなかった。

 小林学監督(48)は「(東福岡は)一人一人の判断力が高く、相手のペースに合わせてしまった。試合中に雪が降り、北陸勢への追い風だと思ったのですが…」と試合を回顧。「中学時代はほとんど無名で、体力も技術も普通の子たちが、三年間の努力でここまで成長してくれた。本当に誇らしい」と選手をねぎらった。

後半、はつらつとプレーする日本航空石川・田中大智主将(左)ら

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 日本航空石川は、十三年連続十三回目の出場で、今大会は初のシード校に選ばれていた。十二月三十日の二回戦で過去に優勝経験のある茗渓学園(茨城県)を66−7で撃破。一日の三回戦では、石見智翠館(島根県)を42−14で破り、県勢初の8強に駒を進めていた。 (関俊彦)

王者に奮闘 悔いなし

チームまとめた田中主将

 目標のベスト4の前に立ちふさがる王者の壁に、全力で立ち向かった。「同じ高校生。絶対に勝つ」。田中大智(だいち)主将(三年)は、チームに、そして自分に言い聞かせて、試合に臨んだ。

 チームは、前回大会に出場した十五人中九人が残った「最強世代」。一人一人が自分の考えを持つ個性豊かな選手をまとめようと、寮生活の中で、美容師の母をまねて選手を散髪。休日は予約がとれないほどの人気で、少しずつ仲間との信頼関係を築いていった。

 試合序盤では、想定した前日練習の通り、組織力を生かしたタックルがさえ、攻撃の芽を確実に摘み取っていった。しかし相手は過去十大会で六度の優勝を誇る強敵。徐々に多彩な攻撃で崩されて失点を重ねると、最後まで壁を乗り越えることができなかった。

 「練習してきたことを出せた部分もあったが、もう少しプレッシャーをかけるべきだった」。試合後、淡々と話したが、仲間のことを思った途端、涙があふれた。「全員が家族のような最高のチームだった。こんな自分についてきてくれて、ありがとうと言いたい」

 寮長として一緒にチームをまとめたウイング(WTB)の中来田(なかきた)蓮選手(同)は「言葉よりも行動でみんなを引っ張ってくれた。最高のチームで最高に楽しい大会にできたのも、最高のキャプテンだったから」と感謝する。

 大学から勧誘もあったが、将来の夢である料理人になるため、ラグビーは高校卒業と同時に引退する。「負けたのは悔しいけど、新しい歴史もつくれた。全力でやったから悔いはない」。いつか最高の仲間が集う店を開くため、違う道でも突き進むつもりだ。 (関俊彦)

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