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古墳時代 金属武器工房か 加賀・八日市遺跡 小型炉と矢尻発見

八日市遺跡から見つかった2基の小型炉跡。くぼみがあり、灰や炭、焼土が見える=いずれも石川県埋蔵文化財センター提供

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 石川県加賀市の八日市(ようかいち)遺跡を調査している県埋蔵文化財センターは二十六日、千七百年前の古墳時代前期の竪穴建物跡から小型の炉跡五基と、製造中の銅製矢尻二点が見つかったと発表した。隣の竪穴建物跡には鉄の加工で出る不純物も出ており、センターは金属製武器を造る工房群だったと推定している。(沢井秀和)

 この時期に炉跡がある工房は全国的には極めて少ない。これまでヤマト王権が勢力を広げ、武器生産を一手に担うようになると考えられてきたが、担当者は「定説に一石を投じてる発見」と説明している。

発見された銅製矢尻。先がとがっておらず、加工の途中であることが分かる

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 炉跡は直径二十センチ、深さ四・五センチ。灰と炭が多く、底には焼土があった。一つの建物跡に五基が確認された。矢尻は長さ四センチほどで、先端がともにとがっておらず加工の途中だったとみられる。

 隣接し、火災で焼失した竪穴建物跡には鉄の不純物が見つかり、鍛冶もされていたとみられる。

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 センターは地元の有力者が材料の入手、製造、流通までを掌握していたと推測している。現場はJR加賀温泉駅の東一・八キロで、柴山潟に流れ込む八日市川沿いの低地。調査は北陸新幹線の建設に伴い県教委の委託を受けて発掘していた。

 現地説明会は二十九日午前十一時から。小雨決行。(問)県埋蔵文化財センター076(229)4477

 

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