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日韓 音と友情響かせる 中高生の吹奏楽交流支援

李俊揆大使(中)から感謝状を受ける田中哲臣会長(前列左から3人目)ら=今年4月、東京・韓国大使館で(田中さん提供)

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小松の協会、駐日大使から感謝状

 中高生の吹奏楽による日韓交流を長年支えてきた石川県の小松・大田(テジョン)友好親善協会に今年、駐日韓国大使などから感謝状が贈られた。過去の歴史問題などがたびたび取り沙汰される両国間だが、関係者たちはこの間、「未来志向」で草の根交流を育んできた。そして今秋、来年三月の訪韓団も発足。十四回目となる演奏会に向けて始動した。(田嶋豊)

 日韓交流は一九七五年、韓国の高校生楽団が小松市で演奏会を開いたのを機に始まり、七九年に市内中高生らによる吹奏楽団が韓国・大田市を訪問。訪韓演奏は今でも三年ごとに続け、延べ千六百人ほどの中高生が訪れた。これをきっかけに、音楽以外でも、中学や高校などでの学校交流という新たな芽も生まれた。

 「喜んでもらえて、何とも言えない感動がある」。これまでの演奏会をそう振り返る団長の田中哲臣会長(63)。現地は合唱が盛んなこともあって、演奏に合わせて観衆が一緒に歌うこともあったという。

 近年では韓国の歌謡曲やアニメソングなども演奏。場内が沸き立ち、一緒に演奏会をつくっていく雰囲気は今も変わらない。演奏会に先立ち行う中学や高校などでの交流会では、両国の生徒たちが身ぶり手ぶりで思いを伝え合う。こうした経験は、感性が大切な演奏にもプラスに働いている。

 今も先輩から体験を伝え聞いた生徒が手を挙げたり、中学で訪韓に参加した生徒が高校になって再訪したり。中には卒業生が教員となってサポートに回るなどして今に受け継がれる。

 こうした長年の功績が認められ、今春、田中さんは交流に尽力した協会顧問の吉田歳嗣さんや前会長の川越英清さんとともに韓国大使館に招かれ、李俊揆(イジュンギュ)大使から感謝状を受けた。夏には大田市からも表彰された。

 田中さんはあらためて「草の根交流が重なり、本当の親善交流になる。こうした相互理解が未来へとつながっていく」と実感する。

 来年の演奏会には三月二十五日から三泊四日の日程で百四人が参加する。九月十日に結団式があり、これから練習を重ねていく。

 両国の橋渡しに尽力した顧問の吉田さんは「実際に行ってみて、肌に触れ、知ることが大事。子どもたちが二国間を理解するツールとして、音楽が非常に良かった」と強調。サポートする両国間の関係者にも感謝している。

 

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