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竹林除去 除草剤が効果 県試験場研究

除草剤が直接注入される竹の切り株=県林業試験場提供

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切り株へ直接注入

安全性確保が課題

 県内の森林で広がる竹林に歯止めをかけるため、県農林総合研究センター林業試験場(白山市)が除草剤を竹の切り株に直接注入する方法を考案し、研究を進めている。成果も出ているが、いかに安全性を確保するのか、実用化に向けた試行錯誤が続く。(沢井秀和)

 県内の竹林は一九九〇年に二千百ヘクタールだったが、近年では三千九百ヘクタールに拡大。雨水を吸収する森林の機能が低下し、万一の場合、災害が広がることが懸念されている。

 県はいしかわ森林環境税を財源とする基金を使い、竹林を除去している。だが竹の再生力が強く、効果的な技術が求められている。

 これらを踏まえ、林業試験場が切り株注入法を考案し、三年前から金沢、白山、津幡、能登の各市町で調査。国の森林総合研究所と共同研究し、竹が多く再生する場所でも、伐採後に生えてきた若竹刈りを四年間続けた場合と同じ効果があることが分かった。除草剤の残留濃度を調べたところ、注入株から七メートル以上離れたタケノコからは確認されていないものの、近くで取れたタケノコから検出している。

 これらの現状は、九日に県庁で開かれたいしかわ森林環境基金評価委員会で明らかにされた。委員で金沢大里山里海プロジェクトの研究代表を務める中村浩二さんは「安全性をどう考えるのか。広範囲に長期間、影響調査をやる必要があるのでは」と指摘した。一方、「実用化のレベルにのってきた」と期待する声もあった。

 林業試験場は二〇一七年度に七尾、金沢、津幡の三市町で面積を広げて効果をはじめ、周辺の土や水を採取して除草剤の残留濃度を調べる。

 

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