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平和の祈り 未来へ 戦死の叔父の日誌語る

少年飛行兵だった叔父の話をする平野治和さん=金沢市で

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金沢 福井の医師・平野さん

 沖縄戦で十八歳で戦死した叔父の日誌を本にまとめた福井市の医師平野治和さん(65)が十八日、金沢市の近江町交流プラザで講演し、少年飛行兵だった叔父利男さんの人生を振り返り平和の大切さを訴えた。

 利男さんは一九四二年、東京陸軍航空学校に入校。その後進んだ水戸陸軍航空通信学校の日々を修養日誌に書き残した。平野さんは実家で日誌を見つけ、「花もひらかぬ一八のまま 沖縄戦で散った少年飛行兵の日誌」を昨年、まとめた。

 講演では日誌をもとに利男さんの足跡や少年飛行兵を紹介。無線通信の訓練に励む姿が浮かび上がった。「人生と云(い)ふ事につきて、少し考ふる所あり」との記述もあり、平野さんは「日誌は上官が見るのが前提。でもここは心情を素直に吐露したのかな」と語った。

 利男さんは四五年四月に四式重爆撃機で沖縄に出撃し、帰らぬ人となった。平野さんは「自分を捨てて国のためにつくす軍国主義と違い、個人を尊重する時代であり続けてほしい。そのために過去を振り返ることが大切」と話した。

 「九条の会・石川医療者の会」が憲法勉強会として企画した。 (横井武昭)

強制連行 繰り返さぬ

七尾戦後補償の会が総会

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 太平洋戦争中、七尾市に強制連行された中国人の元労働者らが国などに損害賠償を求めた訴訟の原告団長で、昨年亡くなった馬得志さんの次女馬騏さん(千葉市)が十七日、金沢市香林坊の県教育会館で講演した=写真。裁判では強制連行や強制労働の事実は認定されたが損害賠償は認められず、「(父が)生きているうちに円満解決できなかった」と時折涙ぐんで語った。

 強制連行は忘れてはならない事実だとも訴え「次の世代でも平和を大切にし、このような悲惨なことが二度と起きないようにしなければならない」と力を込めた。

 七尾市に強制連行され、過酷な労働を強いられた中国人の支援者でつくる「七尾強制連行への戦後補償を実現する会」の総会にあわせて開いた。 (太田理英子)

 

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