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出会い求め ヨットは進む 世界巡り10年 スイス人夫妻 羽咋に停泊

ヨットで旅を続けるマーク・ディクリィさん(左)とシルヴィ・コーエンさん=羽咋市の滝港で

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 二〇〇七年からヨットで世界一周の旅を続けているスイス人の夫婦が、羽咋市の滝港に停泊している。「航海はさまざまな土地の人に出会い、文化を感じるための手段。日本はとても興味深い」。そう醍醐味(だいごみ)を語る二人は二十七日ごろまで滞在した後、新潟県に向かう。(榊原大騎)

 マーク・ディクリィさん(64)とシルヴィ・コーエンさん(64)。二人とも公共放送の「スイス放送協会」で記者として働きながら、フランス西部から西回りの航海を開始。毎年の半分ずつを費やし、六年間で北欧やロシア西部の沿岸を伝いグリーンランドからアラスカ北部にかけ横断した。

 一四年に退職した後は年間のほとんどが船上生活となり、米国西岸から太平洋の島々を経由して沖縄に到着。日本では福岡や長崎、広島の離島に上陸し、漁村の住民と交流しながら食や文化を楽しんだ。

 全長十二メートルのヨットの名は「シャマド」。フランス語で「鼓動」を意味し、「わくわくする気持ちを持ち続けよう」と名付けた。船旅を選んだのは、「寄港地で根を下ろした生活をしたい」と考えたから。

 旅の過程では前職の技術を生かし、五本の動画を制作してホームページで公開。長崎県の的山大島(あづちおおしま)では、欧州から漁師の知人を呼んで島の漁師と交流してもらい、二十五分のドキュメンタリーに仕立てた。

 滝港に寄港したのは十八日。ヨット仲間から紹介された地元住民を頼り、金沢市や羽咋市で寺社や美術館を巡った。「日本海を北上するにつれ景色がスイスに似てきた」と話す。長野県の日本アルプスなども訪ねる予定だ。

 「航海はいつやめるか分からない。できる限り続けたい」と笑う二人。新たな出会いを求め、年内にロシアの最東端を目指す。

 

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