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手作りのドームで360度VR 金沢の男性製作 大迫力の映像体験を

(上)ヒゲキタさんが完成させた「3Qドーム」 (下)360度カメラで撮影し「3Qドーム」内で上映された映像=いずれも金沢市で

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 金沢市のヒゲキタ(本名・北村満)さん(58)は学校などで出張プラネタリウムを上映するため、自身の工房で手作りのドームシアターの製作に取り組んでいる。最近では、より迫力のある映像でバーチャルリアリティー(VR)体験を味わってもらおうと、三六〇度カメラで撮った映像を上映できる球形に近い「3Q(さんきゅう)ドーム」を完成させた。

 ヒゲキタさんは十歳の頃、アポロ11号の月面着陸をテレビで知り、宇宙に興味を持った。大学二年の頃、アルミニウム製ボウルに約二千個の穴を開けたプラネタリウムをつくると学園祭で評判に。卒業後も印刷会社で働きながらプラネタリウムをつくり続けてきた。

 そのうち「多くの人に楽しんでほしい」とドームシアター製作を決意。三十八歳で工房ヒゲキタを設立した。初めて作ったドームは扇風機三台で空気を送り、膨らませた。現在は改良したドームを学校に運び、プラネタリウムを上映している。

 影絵を赤と青のセロハンで作った3D眼鏡で見せるプログラムも実施。巨大な土星やクジラの影が頭上を通るたび、大はしゃぎする子どもたちを見て、迫力ある映像が求められていると実感した。

 それまで作っていたドームは半球形だったが、超広角で撮影した映像をよりリアルに投影できるよう、一年ほど前から球形に近いドームの製作に取り掛かった。その結果、強度のあるポリエチレン製シートを使って、直径約六メートルでほぼ球形の「3Qドーム」を完成させた。約三十人が一度に入ることができ、三六〇度カメラで撮影した映像を上映すると前後左右に広がるスクリーン全体に映像が映し出され、まるで空を飛んでいるような疑似体験が味わえる。

 上映に機材やスタッフが必要でまだ学校には持ち込めていないが、ヒゲキタさんは「学校でも披露し子どもたちの想像力を豊かにする一助にしたい」と意気込んでいる。

 

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