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江戸時代の総持寺 今に 輪島市教委が古文書調査

江戸時代の総持寺の実態を解説する圭室文雄名誉教授(右)=輪島市門前町で

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収入の大半 転衣式料金/一部は貸し付け

 輪島市教委は、曹洞宗大本山として栄えた総持寺祖院(同市門前町)に残る古文書約三万点の調査を始めた。江戸時代の曹洞宗の実態が分かる歴史的な史料が多く含まれているとみられ、本年度から二〇二三年度までの八年間の計画で全容解明を目指す。

 総持寺祖院はかつて永平寺と並んで曹洞宗の大本山として認められ、加賀藩との関係も深かった。一八九八年の大火で大半を焼失したが、江戸時代前後の古文書が多数残っていた。

 調査は明治大の圭室(たまむろ)文雄名誉教授(日本近世宗教史)を中心にした研究チームが担当し、古文書の目録作りと分析を進めている。

 調査中は年間二〜三回のペースで市民向けに研究成果を明らかにする方針で、第一回の成果発表会が四日に総持寺祖院で開かれた。

 圭室名誉教授は、総持寺の収入の大半が、全国の僧侶が位を変えるために転衣(てんね)式を執り行うための料金から得ていたことを史料を基に説明。収入の一部は利子を付けて貸し付けをしていたと指摘した。人口の増減や門前町の商人らの分析をしながら約二時間にわたって、江戸時代の総持寺周辺の風景を浮き彫りにした。

 最後に圭室名誉教授は「(調査を終えるには)少なくともあと五年はかかるのではないか」と語った。

 市教委は他に時国家と旧角海家の古文書約六万点も同様に調査している。 (武藤周吉)

 

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