トップ > 石川 > 2月27日の記事一覧 > 記事

ここから本文

石川

生き生き「おむつなし」 日中の使用率ゼロ達成 金沢・老人施設

おやつタイムに水分補給を呼び掛ける職員(中)。いろんな飲料をワゴンで運び、自由に選んでもらう=金沢市八田町東で

写真

 金沢市の特別養護老人ホームが、お年寄りの心に寄り添った自立支援プログラムを展開し、高い成果を上げている。職員らは食事や運動、排せつに気配りしたきめ細かな介護を徹底し、利用者は「日中のおむつ使用率ゼロ」を達成。先進的なモデルケースとして注目を集める。(前口憲幸)

食事、排せつなど気配り

 この施設は、県社会福祉事業団の「県八田ホーム」(八田町東)。二〇一四年四月、全国老人福祉施設協議会の「介護力向上講習会」に参加。一日に一・五リットル以上の水分を飲むように促したり、食物繊維が豊富な食事を作ったり、無理のない運動でスムーズな排せつを導いたりと、専門的な介護プログラムを導入した。

 その結果、導入時は利用者八十二人のうち、四割近い三十一人が日中はおむつを使用していたが、二年四カ月後の一六年八月には、その数が「ゼロ」に。現在もお年寄りたちは生き生きと「おむつなし」の日々を過ごす。

 施設長の高田珠恵さんは「まずは生活リズムを整える。職員と利用者の方々がしっかりとコミュニケーションを取り合い、規則正しい時間を共有している」と説明。さらに「特養は『ついのすみか』という意識を払拭(ふっしょく)したい。おむつゼロを継続し、利用者の方々が前向きになるよう、今後も後押ししていく」と強調した。

     ◇

 県八田ホームは二十八日、ホーム創立三十周年の記念事業の一環で、県立音楽堂で「おむつゼロ」の達成報告会を開く。自立支援プログラムの説明や記念講演がある。

 講演の講師は、日本自立支援介護学会の会長を務めた経験があり、介護福祉の第一人者として「おむつゼロ」を提唱する国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授が務める。入場は無料。

 (問)同ホーム076(257)2333

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索