トップ > 囲碁・将棋 > ニュース一覧 > 記事

ここから本文

囲碁・将棋

棋力充実 頂の先へ 羽生さん、井山さん 「お互い支え」

国民栄誉賞授与式を前に、談笑する囲碁の井山裕太さん(左)と将棋の羽生善治さん=13日午後、首相官邸で

写真

 国民栄誉賞を受けた羽生善治さん(47)と井山裕太さん(28)は13日、東京都内のホテルでそろって記者会見した。和服姿でまばゆいフラッシュを浴びた2人は「これからも自分の限界に挑戦したい」(羽生さん)「今まで囲碁界を支えてくださった方にも、現役の棋士にとっても名誉なこと」(井山さん)と喜びを語った。

 昨年、将棋の永世7冠となった羽生さんは「将棋も囲碁も長い伝統を有している。それを含めて評価していただいた」と振り返った。現在、囲碁の7冠を保持する井山さんは、時折笑みを浮かべながら「世界戦で日本の囲碁もやれるということを示せるよう今後も頑張りたい」と話した。

 戦いの場は違っても、親交を深める2人。羽生さんが1996年に7冠制覇した頃に囲碁にのめり込んだ井山さんは「羽生先生は今もトップ棋士として勝ち続け、尊敬の言葉で言い表せないくらいの思いがある。自分が達成した7冠も、羽生先生が先に不可能でないと示してくれたのが支えになった」と明かした。

写真

 羽生さんは、囲碁が国際的に普及する中で日本のエースとして活躍する井山さんを「他国に若くて強い棋士がたくさんいる中で存在感を示している」と称賛した。

■中部の10代棋士 「いつか僕らも」

 羽生善治さんと井山裕太さんの国民栄誉賞受賞。中部地方の10代の棋士は、数々の偉業を成し遂げてきた2人に憧れと闘志を抱いている。

 囲碁二段の大竹優さん(16)=長野県飯山市出身=は昨年、7大タイトルの1つ天元戦(中日新聞社主催)の本戦入りを、わずか15歳11カ月で果たした注目株。囲碁を覚えた小学校低学年の頃から井山さんの棋譜で勉強し、中学2年でプロ入りを決めた。

 昨年の天元戦七番勝負では対局の記録係を務め、天元のタイトルを持つ井山さんと、挑戦者の一力遼さんの熱戦をまさに目の当たりにした。一力さんを圧倒する井山さんの強さに「気迫を感じた」。井山さんの国民栄誉賞受賞に「僕もそんな棋士になれるよう頑張りたい」と語る。

写真

 「勝敗だけでなく、いい碁を打つことにこだわっている。純粋に尊敬しています」と話すのは、囲碁七段の六浦(むつうら)雄太さん(18)=名古屋市緑区出身。

 数年前、インターネットの練習対局で井山さんと2回対戦し、完敗した。悔しさを胸に励んだ結果、昨年は中部ナンバーワン棋士を決める「王冠戦」(日本棋院中部総本部、中日新聞社主催)で挑戦者決定戦を勝ち上がり、伊田篤史王冠(23)と戦ったほか、国内の一般棋戦の1つ「阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦」で初めて優勝した。

 「頑張って井山先生と同じ道を歩みたい。井山先生を倒さなければ大きなタイトルを取れない。今のうちにしっかり研究して、いつかは勝ちたい」

 将棋では、中学生で初めて五段に昇段した藤井聡太さん(15)=愛知県瀬戸市=が17日、朝日杯将棋オープン戦の準決勝で、羽生さんと公式戦で初対局する。

 「ずっと憧れの存在でした。勝負では対等という気持ちで全力を尽くして頑張りたい」と藤井さん。囲碁と将棋の第一人者は、次代を担う若者の心も奮い立たせている。

  (岡村淳司)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索