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囲碁・将棋

井山氏ら 午後、国民栄誉賞

井山裕太氏

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授与式に先立ち 天元戦の就位式

 将棋界と囲碁界でトップ棋士として活躍する羽生善治氏(47)と井山裕太氏(28)に十三日、国民栄誉賞が授与される。授与式は同日午後、首相官邸で。

 羽生氏は昨年十二月、新タイトル「叡王」を除く七大タイトル全ての永世称号を獲得し「永世七冠」を達成。井山氏は同十月、名人位を奪還し、二度目の七冠独占を成し遂げた。

 授与式に先立ち井山氏は都内で、天元戦(中日新聞社主催)の就位式に出席。

「防衛できたのは大きな自信。この経験を生かし、今後も新たな気持ちで自分の道を進みたい」と述べた。

「世界で一番に」 幼少時から意識

 「世界で囲碁をやっている人の中で、一番強くなりたい」

 二〇一六年二月、東京都内であった天元戦(中日新聞社など主催)の就位式。三連勝で天元位を奪還した井山さんは、幼少からの思いを明かした。この年四月、囲碁界で史上初となる七大タイトルの同時制覇を果たす直前のことだ。

 最年少の八歳で「小学生名人」になった天才少年。だが九歳で初めての挫折を味わう。特別招待された中国・北京のジュニア大会で六十人中、二十九位だったのだ。師匠の石井邦生九段(76)は「日本では負けなしなのに、現地では年下にも負けた。大きなショックを受けたのかも」と語る。

 これを機に「世界」を強く意識し、さらに囲碁に打ち込むように。中学一年でプロとなった後は、七大タイトル獲得の最年少記録(二十歳四カ月)など国内の記録を次々と更新する一方、国際棋戦では日本のエースとして奮闘した。国民栄誉賞の理由になった二度の七冠制覇は、「世界で一番強い棋士」への道のりの半ばで成し遂げた偉業だ。

 しかしその道は厳しい。今月行われた国際棋戦「LG杯朝鮮日報棋王戦」の決勝では、中国の謝爾豪(しゃじごう)五段(19)に敗北。世界最強とされる中国の柯潔(かけつ)九段(20)を準決勝で下し、頂点にあと一歩と迫りながら大魚を逃した。その表彰式の後、「自分は棋士としてまだまだだと感じた」と謙虚に語った井山さん。「国民栄誉賞にふさわしい棋士になるため、今後の努力が必要だ」と今後の決意を述べた。ファンの期待を背に、国際的な舞台でのさらなる飛躍が望まれる。 (岡村淳司)

 

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