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藤井四段、白星スタート 王位戦予選

小林健二・九段を破り36勝目を挙げた藤井聡太四段=15日、大阪市の関西将棋会館で

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 将棋の最年少棋士で中学3年の藤井聡太四段(15)=愛知県瀬戸市=が15日、タイトル戦の王位戦(中日新聞社など主催)の予選トーナメントに初出場した。1回戦で同じ板谷一門のベテラン棋士小林健二・九段(60)に120手までで快勝し、公式戦の通算成績を36勝3敗とした。2回戦は日程未定で、相手は小林裕士七段(40)。

 この日の対局は持ち時間各4時間。振り駒で小林九段が先手となった。後手の藤井四段は序盤から桂馬を跳ね、積極的に攻撃。徐々にリードを広げ、最後は持ち前の速い寄せで即詰めに仕留めた。藤井四段は「終盤に怖い局面があったが、少し残しているかなと思った」、小林九段は「途中で盛り返せるかと思ったが、構想がまずかった。藤井四段は非常に強かった」と話した。

 王位戦は、5回戦までの予選を勝ち抜いた棋士と前期上位のシード棋士の計12人による紅白2組のリーグ戦を実施。各組の優勝者が挑戦者決定戦に臨み、勝者が7番勝負に進出する。序列なく横一線で予選を行うため、新人が活躍しやすい棋戦とされる。現在は羽生善治王位(46)と菅井竜也七段(25)が7番勝負を戦っており、来期の挑戦者が決まるのは来年6月ごろの見通し。

「リーグ入りを」決意新た

 「最高峰の戦いを間近で感じて、自分もいつかその舞台に立ちたいと思った。それを目指して勝ち上がりたい」。王位戦のデビューを白星で飾った藤井四段は対局後、疲れを見せずに意気込みを語った。

 藤井四段はプロ入りを目指す奨励会時代の昨年7月、愛知県犬山市であった王位戦7番勝負の第1局を観戦。棋界に君臨する羽生王位と、悲願の初タイトルを狙う木村一基九段(44)の熱戦を間近で見て、タイトル戦の雰囲気を学んだ。

 あれから1年。プロ棋士としての王位戦は、この日が第一歩となる。今年の7番勝負で羽生王位に挑む菅井七段には、別の棋戦で敗れたばかり。「自分の実力はまだまだトップ棋士に及ばない」と冷静に己を見つめつつ、「王位戦のリーグに入ると、また強い先生と当たることができる。まずはリーグ入りを目指して一局一局頑張ります」と前を向いた。

 対戦相手の小林九段は故・板谷進九段の門下で、藤井四段の師匠杉本昌隆七段(48)の兄弟子。同門のホープとの特別な一番に、和服を着て臨んだ。敗戦にもさばさばした様子で「板谷先生はきっと天国でこの対局を見てくれたはずだ」と目を細めた。(岡村淳司)

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