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止まらぬ藤井四段、次が正念場 強敵と重圧の一戦

対局後の感想戦で笑みを浮かべる藤井聡太四段=18日午後、大阪市内で

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 史上最年少の将棋のプロ棋士で現役中学生の藤井聡太四段(14)=愛知県瀬戸市=が5月18日、大阪市であった対局で勝ち、自身が持つデビューからの公式戦連勝記録を18に伸ばした。歴代の連勝記録でも7位タイと、ついにベストテン入り。驚異の快進撃を続けているが、25日に東京である次戦でプロとして最初のヤマ場を迎える。

 この日は「若手の登竜門」とされる加古川青流戦で、プロ入り5年目の竹内雄悟四段(29)と対局した。後手番の藤井四段は中盤でリードを許したものの、詰め将棋で鍛えた持ち前の終盤力で挽回。互いに持ち時間を使い果たす接戦の末、120手で投了させた。

 対局後、藤井四段は「重要な対局が続くので気を引き締めたい」と語った。その対局は、25日にある竜王戦の六組ランキング戦決勝。相手の近藤誠也五段(20)はプロ入り3年目ながら、王将戦の予選を突破したこともある注目株だ。

 プロ入り後、藤井四段が出場したタイトル戦は竜王戦、棋王戦、王将戦の予選。仮にこのまま勝ち続ければ、最短でのタイトル獲得は今年末の竜王位となる。近藤五段との対局は、竜王戦の本戦進出を懸けた戦いで、これまでとは桁違いのプレッシャーを受ける。藤井四段は「とても強敵だが、本戦出場目指して頑張りたい」と闘志を燃やす。

 プロ入り前から藤井四段をウオッチしてきた観戦記者の鈴木宏彦さん(61)=愛知県岡崎市=は「彼はこの1年で別人のように強くなった」とたたえる一方で、「一流棋士になれるか否かは大一番に強いかどうかで決まる。連勝記録を伸ばすより、次の対局に勝つ方が大切だ」と言い切る。

 鈴木さんは、かつて中学生棋士としてブームを巻き起こし、今なお第一人者として君臨する羽生善治三冠(46)も長年取材してきた。最近の藤井フィーバーは非公式戦で羽生三冠に勝ったことで火が付いたが、「非公式戦と公式戦は全く別物。プロ棋士は現段階で藤井四段が羽生三冠より強いとは思っていない」という。

 それでも、藤井四段にポスト羽生の素質は十分とみている。「将棋界はプロ棋士に勝つ人工知能が現れ一変した。彼の登場はそんな時代にマッチしている。羽生三冠のように、将棋の社会的価値を高めるスターになってほしい」と期待を込める。 (岡村淳司)

 

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