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データ活用で事故減らせ 県警がGIS活用

GISを活用し、地図上で交通事故の分析をする河野交通事故分析官=県警本部で

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 交通事故の種類や件数などを地図に映し出す「地理情報システム(GIS)」の活用を県警が進めている。データを基に、取り締まりの時間や地点を決める実験で、事故の減少が確かめられた。将来は人工知能(AI)と組み合わせ、さらに精密な事故予測を目指す。

 県警は二〇一五年、GISを交通事故を分析するシステムに導入した。事故の発生日時、場所、状況などのデータをパソコンで入力、画面に反映させることで、事故の多発地帯や時間帯の割り出しができる。

 視覚的に見やすいというだけではない。「国道21号の五十メートルごとの事故の発生状況」「JR岐阜駅周辺でいつ、どのような事故が起きているか」「金曜日の夜に事故が多い地域はどこか」など、複雑な条件に応じたデータを抽出し、表やグラフを作ることができる。

 事故データの蓄積が進んだことから、取り締まりなど事故防止への活用の検討を本格的に始めた。昨年七〜九月、岐阜南、加茂、揖斐の三署をモデル署に実証実験した。

 各管内で、曜日や時間帯別に事故が増えている計十八カ所を抽出し、交通監視や取り締まりを強化した。多発曜日・時間帯に限れば、事故が起きたのは一カ所のみ。十八カ所の全時間帯でも、過去三年間の事故数の三カ月平均を約三十件下回った。今月から来月までの予定で、国道21号を管轄する五署と交通機動隊、自動車警ら隊が同様の実験をしている。

 事件や事故抑止へのAIやビッグデータの活用は、全国で検討が始まっている。県警はGISの運用を土台に、将来的には、自動車メーカーなどと連携し「急ブレーキを踏んだ回数」など従来はなかったデータの反映も想定した研究を進めたいという。潜在的な危険地帯の発見や、より精密な事故の発生予測につながることが期待される。限られた人員で、効果的な取り締まりや未然防止につなげたい考えだ。

 県警交通企画課の河野昭彦交通事故分析官は「今まで分からなかった事故原因の解明につながる可能性がある」と期待している。

 (下條大樹)

 

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