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岐阜城跡で初の矢じり 山上部の本格調査で出土

金華山山上部の斜面から出土した矢じり=岐阜市役所で

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 岐阜市教育委員会は26日、岐阜城がある金華山山上部から、戦国時代のものとみられる鉄製の矢じり(長さ約15センチ、幅2センチ)が出土したと発表した。

 岐阜城跡での矢じりの発見は初めて。市教委によると、矢じりなどの武器は合戦の後に回収されるのが一般的で、出土すること自体が珍しい。関ケ原合戦の前哨戦となった「岐阜城の戦い」(一六〇〇年)で使われた可能性がある。

 山上部では、初めての本格的な調査は先月下旬に開始した。金華山の山頂と、ロープウエー山頂駅の中間にある石垣の周辺二十五平方メートルと、近くの斜面百十五平方メートルが対象地域。矢じりは、斜面の地表から深さ三十センチほどの場所に、石や瓦とともに埋まっていた。

 調査により、一部が露出していた石垣の全容が分かった。四段積みで高さ一・五メートル、長さ四・八メートル。積み石はサイズが大きめで、石垣の隙間は「間詰石」と呼ばれる小石で埋められていた。

発掘調査で4段積みの構造が明らかになった山上部の石垣=岐阜市の金華山で

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 こうした特徴は、山麓の信長公居館跡の石垣と共通している。石垣は、以前から約四百五十年前の織田信長の入城後に築かれたとみられていたが、この説を強く裏付けることになった。

 このほか、斜面の掘削現場の一部に人為的と考えられるなだらかな平地があり、石垣の裏側に詰める「裏込石」に似た石が出土した。この周辺にも、石垣が存在した可能性がある。

 市教委は二十七日〜十二月一日の午前十時〜正午と午後一〜三時、現地見学会を開く(雨天中止)。山上部の発掘調査は来年度以降も別の場所で続ける。

 (近藤統義)

 

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