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9連敗中、降格回避へ正念場 FC岐阜、15日に徳島戦

選手に指示を送る大木監督(右)。2桁の連敗回避へ、言葉に力がこもる=岐阜市の島西運動場で

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 悪夢の十連敗と、J3降格の危機がすぐそこに迫っている。クラブワースト記録を更新する九連敗中のFC岐阜は三十二節終了時点で、九勝五分け十八敗の勝ち点32で十九位。前半戦は七位に浮上するなど快進撃を見せながら、現時点で降格ラインに勝ち点6差と大失速した。残りは十試合。まず十五日、敵地での徳島戦で不名誉な記録に終止符を打てるか。

 「もう一度チームのエンジンを掛け直す」。十三日の練習後、大木武監督は語気を強めた。試合二日前は調整に充てることが多いが、この日は守備練習で度々プレーを止めて話し合うなど熱気が充満。指揮官は「課題を一つ一つ修正していく。挙げればきりがない」と焦りも漂わせた。

 直近の二試合が混迷ぶりを雄弁に語る。三十一節の大宮戦は、両チーム無得点の後半37分に守備的な選手を投入。今季初めて引き分け狙いの采配を振ったが、終了間際にオウンゴールを献上した。三十二節の新潟戦は序盤から圧倒され、0−5の完敗だった。

 七月十五日の甲府戦を最後に、白星どころか勝ち点からも遠ざかる。九連敗中は計24失点(一試合平均2・6点)で、わずか5得点(同0・6点)。四連勝を飾ることもあった前半戦から平均失点(同1・1点)は倍増し、得点(同1・3点)は半分以下になった。

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 不調に陥ったきっかけは11ゴールを挙げたエース古橋亨梧選手の移籍(二十六節終了後)と、7ゴールの田中パウロ淳一選手の負傷離脱(二十五〜三十一節)だ。3トップの両翼として個人技で局面を打開してきたFW二人が欠けると、相手DFライン裏への抜け出しがなくなり、チャンスメークすら難しくなった。

 ポジショニング、カバリングがさえていた守備陣は、身体の強さで勝る相手のセットプレーやカウンターで失点を重ねた。確立したパスサッカーは気が付けば、ボールを奪われないためのバックパス偏重に。自陣でのミスから度々致命的なゴールを許した。七月に加入したブラジル人FWミシャエル選手も、いまひとつ機能せず。指揮官は毎試合、センターバックの組み合わせや前線の並びを変えるが効果が出ない。

 攻守の問題以上に深刻なのは、試合中の戦術の硬直性だ。相手が展開に応じた布陣変更や選手交代で盛り返す一方、岐阜は後手に回りがち。二十五節の讃岐戦では、ほぼ同じ軌道を描いた右CKから2失点し、三十二節の新潟戦は左サイドを崩される同じパターンから、前半だけで相手FWにハットトリックを許した。

 来季への最低限のノルマはJ2残留。過去三シーズンを踏まえ、自力で残留するには勝ち点40を獲得したい。つまり、少なくともあと三勝が求められる。残り十試合の対戦チームは、いずれも順位が上の相手と厳しい戦いが続く。

 短期間に劇的に攻守両面を改善させるのは難しい。まず守備の再構築を図り、失点を抑えるサッカーで勝ち点を積み上げるべきだ。そのため基本布陣の4−3−3以外にも、守備的な戦術を時間ごとに採用するなど、柔軟さがさらに求められる。就任二年目となった大木体制の真価が問われている。

 (沢田石昌義)

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