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洞戸を襲った集団赤痢 発生から55年で写真展

集団赤痢が発生した時の洞戸村の様子を伝える写真=関市洞戸市場の洞戸ふれあいセンターで

写真

 関市旧洞戸村で1963(昭和38)年9月に発生した集団赤痢を振り返る写真展が12日、同市洞戸市場の洞戸ふれあいセンターで始まった。発生から55年の節目を迎え、感染症の怖さや助け合いの大切さを知ってもらおうと、ほらど未来まちづくり委員会が開催した。10月9日まで。

 当時の村民約三千六百人のうち、六百十七人が発症して家や洞戸小に隔離された。子どもを中心に高熱と下痢の激しい症状を出し、急激な患者の増加に村はパニックになったという。

 水道施設の滅菌装置が故障していたのが原因の一つといわれ、病気が終息するまで一カ月かかった。これを教訓に、村は県内の過疎地域でもいち早く公共下水事業を開始した。

 会場には旧洞戸村が保管していたモノクロ写真二十点が並ぶ。臨時病舎になった洞戸小に患者が運び込まれる慌ただしい様子や、消防団員が消毒液のタンクを背負って布団に吹き掛ける様子など、当時の様子を生々しく伝える。

 洞戸ふれあいセンター職員の今村慶憲さん(68)=同市洞戸飛瀬=は、自身も中学一年生の時に感染した経験があり「教室一面に布団が並べられ、みんな熱に浮かされて寝ていた。徹底的に消毒するためクレゾールの臭いがきつかった」と振り返る。当時の患者の多くが存命といい「病気の時はずっと寝ていて、村の様子を初めて知った。展示で新しい発見があるのでは」と話していた。

 (本間貴子)

 

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