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豪雨被災の水車がボランティアの力借り復活 上之保・河合さん方

なめらかに回る水車を見やる河合さん=関市上之保で

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 7月の西日本豪雨による津保川の氾濫で被災した関市上之保の河合信夫さん(90)方で、流されて破損した自作の水車がボランティアの手を借りて修理され、再び回り始めた。河合さんは「あきらめていたけど、回っているのを見るとやっぱりいいね」と笑顔を見せる。

 もともと農協の職員だった河合さんは、「山から流れてくる水を活用できないか」と八十歳ごろから趣味で水車を作り始めた。独学で図面を引いてホームセンターで材料を買ってきては一、二カ月ほどで仕上げ、中部地方各地の知人に譲ってきた。

 県道沿いにある自宅の水車は五年ほど前に作って設置。直径二メートルあり、ドライバーの目を引く存在だった。

 七月八日の豪雨の際、二階建ての河合さん方は一階押し入れの高さまで浸水。水車も水で押し流されてしまった。水車の本体は幸いにも自宅から数十メートル離れた空き地で見つかったが、支柱がはずれてなくなった。年齢的なこともあり、自力での修復は厳しいと判断していた。

 そんな中、災害復旧に訪れたボランティアの若者たちが「もう一度回してみませんか?」と河合さんに提案。八月中の週末に作業し、土台周りに流入した土砂を取り除き、重さ二十キロほどの支柱二本を埋め込んで元通りにした。ホースで水をかけるとくるくるとなめらかに回るようになった。河合さんの口から思わず「無事でよかった」の言葉が出た。

 河合さんは復活した水車を見やり、「水でばらばらにならず手元に残っているだけでいいと思ったが、腐らせるのはもったいなかった。体は無事だし、体力と相談しながらまた何か作りたいね」と話していた。

 (本間貴子)

 

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