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豚コレラ「一つ山越した」 知事、初動態勢には歯切れ悪く

定例会見に臨む古田知事=県庁で

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 家畜伝染病「豚(とん)コレラ」のウイルス確認から三日目の十一日、県などによる岐阜市の養豚場の防疫措置は、七十二時間という当初の目標より早い五十六時間で完了した。古田肇知事は措置完了後の十一日午後にあった定例会見で「一つ山は越したが、まだなすべきこともある」と語った。

 県庁であった会見では、昨年一月に山県市で発生した鳥インフルエンザへの対応を引き合いに出され「こういう問題が発生すると、まずは初めの封じ込めに時間とマンパワーが必要。前倒しで作業を終えられたのは前回の教訓」と応じた。九日朝からの殺処分、埋却には延べ五百人余りが動員されたという。

 一方、県が覚知した時期や初動態勢については歯切れの悪さも見せた。「八月二十四日の時点で豚の異常を把握していたか」と問われると「それは、これから確認しなければならない事実の一つ」と回答。「初動に遅れはあったか」「豚が日々死んでいく様子は確認できたのか」などの問いには「経緯を明らかにしたい」「事実関係を整理した上で改めて話したい」などと繰り返した。

 今後すべきこととして、感染経路や時期の調査、法令上の問題の有無の確認などを挙げ「明らかにすべきこと、対応すべきこと、将来改善すべきことを整理して、改めて伝えたい」と述べた。

殺処分された豚の埋却地には消石灰がまかれ、地面が白く染まった=岐阜市で

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◆作業員に疲労感 埋却、消毒完了

 「豚コレラ」のウイルス感染が確認された岐阜市の養豚場では十一日未明までに、殺処分した豚の埋却と消毒作業が完了。作業員が使用した機材などの消毒や撤去作業も、夕方までに終えた。

 住宅と田畑が点在する現場では日中、虫の鳴き声と消毒液を噴射するモーター音だけが響いた。豚舎北東の埋却地には消毒用の消石灰がまかれ、うっすらと雪が降ったように白く染まっていた。

 白の防護服姿の県職員らは、殺処分のため使用した二酸化炭素のボンベをトラックに運び入れたり、作業テントを解体したりして片付けた。地面に敷いたブルーシートの上に腰掛ける作業員の姿もあり、三日間続いた感染拡大防止作業の疲労を感じさせた。

 近くに住む無職男性(73)は「同じようなことはもう起きてほしくない。どこから感染したか、早く突き止めてほしい」と心配そうに話していた。

 (沢田石昌義)

 

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