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「刺繍仏涅槃図」県重文に 恵那の盛厳寺、江戸前期

県重要文化財に指定される「刺繍仏涅槃図」=県教委提供

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 恵那市岩村町の盛厳寺(せいがんじ)が所有する江戸時代前期の「刺繍仏涅槃図(ししゅうぶつねはんず)」が、県の重要文化財(重文)に指定される。刺しゅうで作られた涅槃図は全国で三十五例ほどしかない。

 涅槃図は、釈迦(しゃか)の入滅(死)を描いた絵。中央に釈迦が横たわり、周囲に嘆き悲しむ弟子、集まってきた動物、虫などが配されている。表具を含むと縦約三・五メートル、横二・二メートル。保存状態は良い。

 平縫いや留め縫い、まつり縫いなどの技術と、金銀糸などの色糸を部分ごとに巧みに使い分けている。

 慶安二(一六四九)年に制作を発願(ほつがん)(提起)した人物や制作者の名前を示す銘文も刺しゅうされている。表装や修理など後世の記録も残っており、制作当初から現代まで伝わってきた一連の経緯を知ることができる。

 県文化伝承課の担当者は「刺しゅうの涅槃図は全国的にも珍しく、他のものと比べて大きさや制作時期の古さも遜色ない。丁寧な技法で作られている」と話す。

 県重文(美術工芸品)はこれで四百十九件になる。工芸品に限ると百件目。

 (杉浦正至)

 

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