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岐阜

被災農家の稲刈りを手助け 関で小型機貸し出し

被災した田んぼで、小型刈り取り機を使って収穫する長尾喜佐夫さん=関市上之保で

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 各地で稲刈りが進む中、七月の豪雨で津保川が氾濫した関市北東部では、田んぼに石やがれきが流入して大型のコンバインが使えず、手作業で収穫しているところもある。被災農家の力になればと、岐阜市岩田西の中古農機具買い取り販売会社「サンウエスパ」が三日、小回りの利く小型の刈り取り機二台の無償貸し出しを始めた。

 関市では豪雨により水稲三万六千二百平方メートルが被害を受け、約四百万円の損害が出た。被害の大きかった上之保地区では自給分を生産し、余剰分を販売している高齢農家が多い。自力では土砂やがれきで荒れた農地を復旧できず、離農を考えている人もいるという。

 関市上之保の長尾喜佐夫さん(81)、晴世さん(75)夫妻方では、津保川沿いの田んぼ二千六百平方メートルが浸水した。晴世さんは「土から一抱えもある石や、三十センチくらいのガラスの破片が出てくる。数日前に床下の泥出しが終わったばかりで家のことで精いっぱい」、喜佐夫さんは「体も大変だし、復旧にかかるお金も大金で採算が合わない」と話す。

 関市は農地に流入した砂やがれきの撤去費用を九割補助しているが、残り一割の負担をためらって利用しない人もいる。ボランティアを派遣している市社会福祉協議会の担当者は「今は家の泥出しが先で、農地に人手は割けない」と話す。

 被災地でボランティア活動をしている関キリスト教会が農家の悩みを聞き、同社に協力を依頼して今回の貸し出しが実現した。一輪車のように手で押す形の刈り取り機で、土の様子を見ながら作業ができるのが利点という。

 これまで鎌で収穫していた長尾さん夫妻はこの日、刈り取り機を使用。喜佐夫さんは「操作が慣れず難しいが、手でやるより早い」と話した。同社企画室の龍田悟室長(60)は「初めての試みだが、喜んでもらえるなら多くの人に使ってほしい」と呼び掛けた。

 刈り取り機は十月末まで、各農家に必要な期間ずつ貸し出す。(問)関キリスト教会=080(8110)9782

 (本間貴子)

 

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