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野田氏、地元支持得られず 総裁選不出馬

自民党総裁選への出馬断念を表明する野田総務相=東京・永田町の衆院第1議員会館で

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 初の女性首相を目指す機運は、足元でも高まらなかった。三十一日、自民党総裁選への不出馬を表明した野田聖子総務相(衆院岐阜1区)。二〇一五年の前回選に続く出馬断念で、党県連や県選出の国会議員との距離感が浮き彫りになった。

 「県連として支えていくことになるが、強制はできない。いずれは(総裁に)なれる可能性もある」。五月、県政の実力者とされる猫田孝県議は、記者団から野田氏が総裁選に出馬表明した場合の対応を問われ、微妙な言い回しで答えた。

 県連会長代行の猫田氏は、会長の野田氏を支える立場だ。その一方で、安倍晋三首相を支持する麻生太郎副総理とも近いとされる。

 早くから出馬意欲を示す野田氏に対し、県連は冷ややかとも取れる態度を貫いた。猫田氏は七月下旬、首相官邸で安倍首相と面会し、三選を支持する意向を早々に伝達。同時期、県連内には「野田氏は出馬できない」との見方が広がった。

 野田氏自身の不手際も追い打ちを掛けた。七月下旬、金融庁への情報公開請求の漏えい問題が発覚。県政関係者は「あれで県連は安倍支持の立場にシフトした」とみる。

 野田氏は党内派閥に属さない。野田氏を除く県選出の自民党国会議員六人のうち、野田氏支持を公言したのは不出馬会見にも同席した渡辺猛之参院議員だけだった。

 当選十回の古屋圭司衆院議員は安倍首相の盟友。同八回の棚橋泰文衆院議員は麻生派の事務総長…。両氏らは野田氏が不出馬を表明する前の八月下旬、「安倍支持」の集会を近く県内で開くことを決めていた。

 県連幹事長の村下貴夫県議は「県内選出の国会議員にもそれぞれ立場がある」と語った。

 野田氏の後援会連合会の村瀬恒治会長は「後援会や県連が一致団結できる体制をつくらなければ」と、地元の支援を固める必要を痛感していた。別の後援会関係者は「野田氏はどろどろした政治が嫌いなタイプだが、戦略や根回しがなければスタートラインにも立てない」。支援者の女性は「このまま聖子さんを『終わった人』にしてはいけない」と話した。

 (杉浦正至)

 

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