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県内の今夏の暑さ「特別厳しく」 7−8月、猛暑日33日

30日も36度を超える残暑に襲われた多治見市内=JR多治見駅前で

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 この夏、県内は国内観測史上二位の四一度を二度記録するなど、体温を超える危険な暑さが続いた。あすから九月に入るが、残暑の中で大気の不安定な状態が続く。熱中症や水害への警戒は引き続き必要だ。

 岐阜市内は、七月一日から八月二十九日までの間で、猛暑日の日数は三十三日間を数えた。平年値(三十年間の各年ごとの平均)の一三・一日間の二・五倍だ。

 岐阜地方気象台の担当者は「南からの太平洋高気圧と、上空のチベット高気圧が例年より強く張り出し、暖かい空気がより多く下降した」と分析。雲ができづらいため日差しが強まり、地上の温度が上昇した。

 地形的な要因もある。「海からの冷たい風が入りにくい内陸部である上、北西側の山地から風が吹き下ろすフェーン現象で、流れ込んだ暖かい空気が滞留した」

 八月六、八日は、それぞれ下呂、美濃市で四一度を記録した。七月二十三日に埼玉県熊谷市で観測史上最高の四一・一度を記録したのに次ぐ、史上二番目の暑さだった。

 全国屈指の暑さで知られる多治見市では七月十八日に四〇・七度を記録したのを皮切りに、四〇度を超えた日が八月六日までに計四日間あった。暑さにある程度慣れている市民からも「今年は特別厳しい」という声が多く聞かれた。

 小中学校の教室のエアコン設置率がほぼ0%であることから、市教委には保護者から対応を求める電話やメールが三十件近く集まった。市教委は当初の予定を早め、二〇二一年度までに設置を終える計画を決定するなど、対応に追われた。

 また、県内では「水温が高すぎる」ことを理由に、七月下旬〜八月上旬に予定していたプールの開放を中止する小学校が相次いだ。

 普通教室にエアコンがない県立山県高校(山県市)は今月二十七日までの夏休みを二日間延長し、二十九日までとした。

 県内で、四月三十日から八月三十日までに熱中症とみられる症状で搬送された人は二千百八人(速報値)。例年の二倍以上に上った。このうち二人が死亡し、三週間以上の入院が必要な重症者は六十七人いた。高温多湿から、県は食中毒への注意を呼びかける食中毒警報も四回、発令した。

 七月は梅雨前線の停滞により、例年より雨の降り方が激しかった。岐阜市では平年値(二六一・六ミリ)を超す三二〇・五ミリを観測した。

 気象台の担当者は「まだ暑さが続く可能性もあり、熱中症に気を付けてほしい。来週前半の台風21号の接近では豪雨の恐れもある」と警戒を呼び掛けている。

 (小倉貞俊、野瀬井寛、杉浦正至)

 

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