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新発明のアユ塩焼き器、30分で50匹 白鳥のベテラン釣り師・蓑島さん

アユの塩焼き器を作った蓑島さん(中央)。釣り仲間が集まる宴会で威力を発揮する=郡上市白鳥町で

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 郡上市白鳥町のベテラン釣り師が、大量のアユを短時間で処理できる塩焼き器を自作した。三年かけて完成させた塩焼き器は簡単に移動でき、テーブルまで備えた優れもの。地元で宴会やイベントが開かれるたびに大活躍し、味にうるさい仲間たちをうならせている。

 作者は郡上北消防署副署長の蓑島克由紀さん(59)。消防隊員として第一線で働きながら、休みの日にはアユの友釣りに熱中してきた。父から手ほどきを受けた釣りの腕は確かで、仲間うちでも一目置かれている。

 塩焼き器を作ったのは、多人数でバーベキューをした時、アユを少しでも早くく焼き上げたいと考えたのがきっかけ。最初は切断したドラム缶に炭火を入れただけの単純なものだったが、何度も改良を重ねて完成形にたどりついた。

 塩焼き器は高さ約一・二メートル。灰を敷き詰めたドラム缶に一斗缶を埋め込み、上部に円筒形の金網を固定した三重構造になっている。炭は金網部分に入れて燃やし、周りに竹ぐしに刺したアユを並べて焼く。

 ドラム缶と一斗缶の内部にはL字形の金属パイプが仕込んであり、送風機に接続することで炭を急速に燃やすことができる。いつでも強い火力が保てるため、アユは短時間できれいに焼き上がる。塩焼き器の台は木材を組んで作り、底には車輪を装着。さらに、皿や飲み物を置く脱着式テーブルまで組み込んだ。

 「金属パイプが熱で溶ける失敗もあったが、灰に埋め込むことで解決した。廃物を利用したから、費用は三千円ほどしかかかっていません」と蓑島さん。七月末の宴会では、仲間が持ち寄った五十匹以上のアユを三十分足らずで焼き、その実力を見せつけた。

 同町の不動産業日置捷司さん(72)は「屋外の宴会で塩焼き器が出ると盛り上がる。炭火焼きはやっぱりいいですね」と絶賛。酒が回るうち、仲間からは「釣り師でなければ作れない逸品だ。いっそ特許をとっては」との声も聞かれた。

 郡上市も連日の猛暑に見舞われているが、釣り師たちは地元の長良川でアユを追う。蓑島さんは「せっかく苦労して釣ったアユだから、みんなにおいしく食べてもらいたい」と話した。

 (中山道雄)

 

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