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「神」名乗り自殺手助け 岐阜地裁、わいせつ誘拐公判

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 ツイッターに「死にたい」などと書き込んだ県内の女子高校生に、自殺を手助けすると持ちかけ、わいせつ目的で誘拐したとして、わいせつ誘拐と県青少年健全育成条例違反の罪に問われた、千葉県の元解体作業員、太田皇尊被告(40)の公判が三十一日、岐阜地裁であった。被告がツイッターで「神」を名乗り、「自殺を手伝う」などと女子生徒に近づいた手口が明らかになった。

 被告人質問などによると、被告は二〇一七年十一月中旬、女子生徒の「自殺募集」などの投稿を見つけ、「神」と名乗って連絡を取り合うようになった。同月下旬に県内で待ち合わせてホテルに連れ出し、女子生徒が十八歳未満と知りながら、みだらな行為をしたとされる。二人は県内の山中に移動し、女子生徒は睡眠薬などで自殺を図ったが、一命を取り留めた。

 被告は、女子生徒に会った理由を「自殺が本気ならば手伝い、そうでなければ止めるつもりだった」と説明。みだらな行為については「自殺を止めるため。性欲を満たすためではない」と主張した。

 女子生徒は四月二十六日の証人尋問で、自殺を望む投稿について「神奈川県座間市のアパートで男女九人の遺体が見つかった事件のニュースを見て、ツイートした」と述べていた。

◆SNS利用注意を 県内でも被害相次ぐ

 女子生徒が自殺を手伝ってもらえると信じ込み、会員制交流サイト(SNS)で知り合った男からわいせつな行為を受けた、今回の事件。子どもや保護者の悩みに電話で対応する「県青少年SOSセンター」(岐阜市)の今井田康雄センター長は「興味本位でSNSに書き込むと、取り返しのつかないことになる。悩みはSNS上に書くのではなく周りの人やセンターに相談を」と注意を呼び掛けている。

 警察庁によると、ツイッターなどのSNSを通じて知り合った相手から、わいせつ行為などの被害を受けた十八歳未満の男女は、昨年一年間に全国で千八百十三人に上り、五年連続で最多を更新し続けている。

 県内でも被害は増えている。県警によると、SNSやインターネットの掲示板などをきっかけとした「少年の福祉を害する犯罪」の被害者数は、昨年一年間で三十六人に上り、過去十年で最多となった。

 このうち中学生と高校生が三十一人で、全体の九割近くを占めた。法令別では児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春、児童ポルノ製造等)が二十二人、県青少年健全育成条例違反(みだらな性行為等)が十三人、児童福祉法違反が一人だった。

 今井田センター長は「SNS上には、子どもたちの弱みを食い物にする大人がいる。保護者は、子どもとSNSの使い方について話し合い、気を使ってほしい」と話した。同センターは年中無休で、二十四時間対応している。(問)同センター=フリーダイヤル0120(247)505

 (下條大樹) 

 

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