トップ > 岐阜 > 1月4日の記事一覧 > 記事

ここから本文

岐阜

2018年の経済展望と経営戦略を聞く 十六銀行・大垣共立銀行

 2017年は前年同様、緩やかな景気回復が続く1年だった。18年の経済展望と経営戦略について、十六銀行の村瀬幸雄頭取と大垣共立銀行の土屋嶢(たかし)頭取に聞いた。  (聞き手・小倉貞俊、吉本章紀)

村瀬幸雄頭取

写真

◆好景気と人手不足 十六銀行・村瀬幸雄頭取

 −二〇一七年の経済を振り返って。

 国内全体で景気の拡大が続き、経済的には良い一年だった。十月に東証の日経平均株価が十六営業日連続で上昇したのが象徴的といえる。銀行にとってはマイナス金利政策による厳しい収益環境という逆風があったが、取引先企業の業績は総じて好調だった。十月の創業百四十年を節目に「営業の変革」や「業務の改革」を本格化させる年になった。

 −今年の展望は。

 アベノミクスの金融緩和は続くので、景気拡大、事業の設備投資は広がっていくだろう。ただ中小零細企業やサービス業などは人手不足が深刻で、このままの形態ではやっていけないとか、後継者不足で廃業せざるを得ないなどの場面も出てくる。浮かれずに地域の小さな企業をしっかり支援していく。行員には「健全なる危機感を持ちながら進もう」と促している。

 −メガバンクが人員や拠点の削減、業務の選択と集中を進めている。

 われわれも生産性の向上を目的に、経営資源を集中させる。もちろん店舗数は減らせないので、土日に営業する店を増やしたり、人員を減らしたりする。取引先のニーズをよく聞き、より寄り添う営業を進めていく。

 −地銀再編は選択肢の一つか。

 銀行は統合と合併の歴史を繰り返してきた業界だが、このままいくとは思えない。選択肢として持ってはいるが、現時点で打診の話はない。今はリース、カード事業の収益を上げ、グループの総合力を高めたい。

 −ともに地域経済の活性化を担う大垣共立銀行にエールを。

 非常にユニークな経営をされ、尊敬に値する。お互いの金融サービスで競争し、良きライバルです。

◆人口減少を前提に 大垣共立銀行・土屋嶢頭取

土屋嶢頭取

写真

 −二〇一七年の経済を振り返って。

 緩やかな回復が続いている。中小零細企業では、業種や地域間で格差もあるが、総じて良くはなってきた。負の要素は人手不足が顕著になってきたこと。

 マイナス金利政策下であっても、企業は設備投資を増やすのではなく、必要に応じた手元資金の使い方をしている。金利が安いから増やすという経営はもはや合わない。

 −今年の展望を。

 昨年の流れが持続するだろう。経済が拡大するかは需要の動き次第。個人消費が停滞しているとされる一方、インターネット販売は伸びている。消費者が必要なものを、どの手段で買っているかを研究する必要がある。

 ネックは少子高齢化。人口減少を前提に、投資や拡充をしていかないと。上物をつくって人足らず、では駄目だ。

 −メガバンクが人員や拠点を減らす「選択と集中」を進めている。

 手っ取り早いやり方だが、人員削減はサービス低下に、店舗削減は地域の経済活動の低下につながる。いかに維持しながらやっていくのかが、本来の経営だ。マイナス金利が続き、(預金・貸出金の利ざやで利益が出ず)銀行業でうまくいかなくなったら、他業種、業態に移っていくことも考えるべきだ。フィービジネス(手数料業務)や投資信託、保険、証券、そしてそれ以外があってもいい。

 −合併や再編の可能性は。

 われわれの文化がほかと迎合できるか、というとそうではない。むしろ他の業種業態との連携はあり得る。

 −互いに県内で切磋琢磨(せっさたくま)する十六銀行にエールを。

 お互いに地域の発展、地方創生のために頑張りましょう。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索