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飛騨春慶塗の簡易型仏壇に脚光 秋田の会社とコラボ

飛騨春慶塗を施した創作仏壇の仕上がりを見る石橋さん=飛騨市神岡町船津で

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 秋田県大館市の仏壇製造会社と飛騨地域の伝統工芸「飛騨春慶塗」がコラボした簡易型仏壇がスペースを取らない現代的な仏壇として注目を集めている。

 仏壇は高さ四十センチで、仏像をイメージさせる楕円(だえん)を半分にしたような枠の下部に半円形の板が付いている。素材は木に近く、加工しやすい木質繊維材。製造する「仏壇の斎藤」の伊藤三太郎社長(40)=愛知県江南市出身=は「簡易型の仏壇を造ろうとしたが、小さくて四角いと閉塞(へいそく)感がある。柔らかさを出したかった」と半楕円の枠の意匠について語る。

 一方、簡易といえ、仏壇としては荘厳さが必要。目を付けたのは春慶塗だが、秋田伝統の能代(のしろ)春慶は後継者がいなくて途絶えていたため、飛騨市神岡町の春慶塗師、石橋祥二さん(68)に塗りを依頼。両者は一年以上、塗りの回数や磨きの工程などを試行錯誤し、今夏、発売にこぎつけた。

 アパートに暮らす若い世帯、施設に入居する高齢者の持ち込み用、ペット用などを想定しており、既に秋田県内で注文が入っているほか、東京や名古屋の仏壇販売店などからも問い合わせがある。

 石橋さんは手作業で二週間かけて仕上げ、漆の風合いを出していく。「今の時代にマッチした仏壇なのかな。面白いと思った」と話す。伊藤さんは「柔和な要素を出したので、祈る対象として仏壇が若い世代の中に残っていければ」と期待を込める。本体価格は六万八千円。(問)仏壇の斎藤=0186(42)3886

 (浜崎陽介)

 

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