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美濃加茂「市の歌」でサル退治 ドローンで曲、住民が花火

スピーカーを搭載したドローン=美濃加茂市三和町で

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 野生動物による農作物の被害が多い美濃加茂市で、「市の歌」を使って、田畑からサルを追い払う試みが始まった。小型無人機「ドローン」で空中から曲を流しながら、銃やロケット花火を発射。「恐怖体験」を刷り込ませ、いずれは音楽を聞いただけでサルが逃げるようにするという作戦だ。

 名付けて「パブロフのサル作戦」。犬にある音を聞かせてから餌を与えていると、犬はその音を聞いただけでよだれを出し始めるという条件反射の実験「パブロフの犬」になぞらえ、市がドローンの活用を手掛ける空創技研プロペラ(各務原市)などと協力して編み出した。

 同社がスピーカーを搭載したドローンを開発。特にサル被害が多い市北部の三和地区で、八日から運用を始めた。曲を流しながら山裾沿いを飛ぶドローンの下で、住民らがロケット花火を次々と発射。山に入った猟友会員らが発砲すると、「キキー」とサルたちの悲鳴が響いた。

空から市の歌が流れる中、ロケット花火を飛ばす住民ら=美濃加茂市三和町で

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 市の歌を選んだのは、毎日夕方に市内の防災行政無線で流れているから。「うまくいけば、その放送でも追い払えるようになる。市民にとっては耳障りにならない」と市農林課の担当者。

 今後、このドローンを同社から借り受けて月に数回、猟友会員らと刷り込み活動を続けていくという。

 市内の野生動物による農作物被害は年間五千五百万円に上る。イノシシやシカは柵やネットである程度侵入を防げるが、サルは乗り越えたり、くぐり抜けたりして、木に登ってクリや柿までも食い荒らしてしまう。「防除するのに一番手ごわい相手」と、市は対策に頭を悩ませてきた。

 ドローンを使えば、人が入れないような山奥まで空から追い掛けることもできる。

 担当者は「サルの学習能力の高さを逆手に取った作戦。二、三年かけて地道に取り組み、『美濃加茂は怖いところだ』とサルに思われるようにしたい」と話している。

 (平井一敏)

 

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