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岐阜大・古沢さん、学生落語王者に 型破りな話芸で栄誉

第8回てんしき杯学生落語王者決定戦で頂点に立った、ながら家千兵衛こと古沢さん=岐阜大で

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 学生落語家が話芸を競う「第八回てんしき杯学生落語王者決定戦」で、全国の頂点に立った岐阜大生がいる。ながら家千兵衛こと、古沢長流(たける)さん(21)=岐阜市黒野。過去に予選通過すらかなわなかった「ダークホース」が、型破りの落語で卒業半年前に栄誉を手にした。

 大会は八月、岐阜市であった。学生落語界では、二月にある「策伝大賞」と並ぶ大きな大会として知られ、全国から百十九人の学生が出場。決勝は八人がトーナメント戦で競った。

 本格派による「落語らしい落語」が続いた今年のトーナメント戦。千兵衛が披露したのは、アイドルの曲に乗せて口上を述べ、別の人物なのに声色を変えない「若気の至りの落語」だった。

 何をやりだすか分からない−。型破りの落語は良い意味で、浮いた。会場で見ていた友人は「早く千兵衛を出せ、みたいな空気があった」と語り、審査員は「うまさはこっち(別の学生)だけど、(千兵衛に)点を入れちゃった」と笑った。

 愛知県犬山市出身。岐阜大に入り「違ったことをやりたい」と落語研究会の門をたたいた。ただ話芸を得意と思ったことはない。元来、相手が聞き取れないほどの早口。練習嫌いで、後輩の方がうまいと本気で思う。それでも「寄席で演じる時は夢中になった。場数を踏み、人前での話にも慣れた」。

 岐阜市で二月に開かれる策伝大賞にも出場する予定だが、優勝できるとは思っていない。「自分が面白くないことはやらない。受けなくてもギャグをやってしまう。学生だから許される落語ですから」。

 卒業後は就職するが、声が掛かれば再び、「ながら家千兵衛」を演じるつもりだ。

 (水越直哉)

 

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