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エビの陸上養殖成功 ハイランドファーム東濃

出荷を報告するハイランドファーム東濃の斎場社長(右)とヤマナカの中野社長=瑞浪市明世町で

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 国内初の生食用エビの陸上養殖に瑞浪市土岐町の農業生産法人・ハイランドファーム東濃が成功し、二十日発表した。冷凍の養殖モノは東南アジアから広く輸入されているが、生の刺し身やカルパッチョを味わえるのは画期的。「きよら美濃エビ」のブランド名で十月末から地元や名古屋のスーパーへ月間五トンの出荷を目指す。

 無農薬野菜の栽培など既存事業からの発展を目指し、三年がかりで実現した。農業ベンチャー支援を目指す大垣共立銀行などの「OKBアグリビジネスファンド」から五千万円の投資を受け、流通大手ヤマナカ(名古屋市)など関連業界の協力も得て、瑞浪市明世町のコイ養殖場(二千五百平方メートル)を手ごろな価格で人気のバナメイエビ(シロアシエビ)の養殖場に転換した。

 鍵は「閉鎖循環式陸上養殖」システムの開発だった。天候や気温に左右されにくい屋内水槽で水をろ過・浄化して循環させ、大量死の原因となる病原菌の侵入を防いでいる。鉱山のミネラルを多く含む瑞浪の水源を活用して成長促進も図った。

 タイから輸入した五ミリ弱の稚エビが三カ月ほどで二十センチまで育ち、現在は四十万尾を養殖している。

 養殖場脇の自社施設で会見した斎場直樹社長は「病気抑制の薬剤や発色を良くする酸化防止剤などは一切使っていない」と胸を張った。

 同席したヤマナカの中野義久社長は「名古屋の人はエビ好き」と指摘しつつ「安心安全なエビへのニーズは高い」と分析した。

 今月十七日に多治見市や名古屋市のスーパーで計四キロを試験販売した際には、百グラム二百七十八円と冷凍モノより八割ほど高かったにもかかわらず完売したという。

 (斎藤航輝)

 

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