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「戦争は人狂わす」102歳悔恨 郡上の福手さん講演

自らの中国での戦争体験を、詳細に語る福手さん=郡上市白鳥町で

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 旧日本軍に徴兵され、一九三〇年代後半に満州(中国東北部)や上海、南京などを転戦した、郡上市高鷲町の福手豊丸さん=百二歳=が五日、同市白鳥町の市図書館の地域講座「図書館おとなの学校」に講師として招かれ、「私の戦中・戦後」と題して戦争体験を語った。

 地元で小学校の教員をしていた福手さんは、三七年八月に召集令状(赤紙)を受け、陸軍の輜重(しちょう)兵(兵たんを主に担当)として、満州に派遣された。その後、上海から約六百キロ行軍し、南京の攻略にも加わったという。

 「夜に行軍していたら、足元がどうも変だな、ぐにゃぐにゃしていると思った。夜が明けて足元を見ると、中国兵の死体の上を、車と馬車と人が歩いていた」と振り返った。

自身の軍隊での経歴や、行軍した記録などを、細かい字で書き込んだ軍隊手帳=郡上市白鳥町で

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 上官の命令で武器庫の見張り役をしていた時、服の下に信管や雷管を詰め込んだ中国人を見つけ、他の見張り役と一緒に銃剣で刺し殺したことも、打ち明けた。「これを見逃したら、刑務所に行かされると思った」という。上官には褒められたが、「正規の兵隊ならまだしも、民間の老人を刺し殺した。戦争は人の気を狂わせる。常識では分からないことをする」と涙ぐんだ。

 「戦争は、あまりにも悲惨で非人道的。なぜ戦争をしなければならないかと悩み続けたが、夢にも口外できなかった。そんなことを言ったら、恐ろしい刑務所行きだった」と、当時の厳しかった思想統制を説明。「明治以降、教育に大きな誤りがあった。それを繰り返してはならない」と約三十人の聴衆に呼び掛けた。

 (堀亮)

 

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