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関商工高生の案「刀剣アイス」実現 7月に発売計画

試作品のアイスを紹介する関商工高生ら=関市本町の関商工会議所で

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 関の日本刀がアイスになったら面白いんじゃないか−。そんな高校生の夢を実現させるため、関市内の企業有志のグループが立ち上がった。その名も「刀剣(と〜けん)アイスを作る会」。夏ごろの製品化に向け、定期的な会議や試作が重ねられている。

 三月下旬の夕方。関商工会議所の一角で、関市内企業の有志に女子高校生が交ざった総勢十二人の会議が開かれていた。「透明な袋にシールを貼るパッケージにしたら」「関の『工場参観日』でこの取り組みが紹介できないか」。活発に意見が飛び交った。

 発端は昨年十二月に市内で開かれた「ジュニアビジネスプランコンテスト」(同商議所青年部主催、中日新聞社後援)の決勝大会。関商工高三年生(当時)四人のチームが、市のPRにつながる「日本刀アイス」の案を発表し、市長賞に輝いた。メンバーの一人、大竹明穂さん(18)は「案を考えていた夏ごろに『アイスクリームが食べたいね』と言い合っていたことからヒントを得た」と振り返る。

 このアイデアに目を付けたのが乳製品製造業の「関牛乳」と和菓子処「関市虎屋」。両社が異業種の知り合いらに協力を打診していく中で、観光PRに詳しい「刃物屋三秀」の吉田和弘代表をトップにした有志組織が出来上がり、関商工高の生徒らも加わった二十二人の「作る会」ができた。刀匠で二十六代藤原兼房の加藤正文実(まさふみ)さんもメンバーの一人として、刀の形を監修する。

 会議はこれまで五回開かれ、刀身や柄の素材、製造方法、大きさなど方向性を詰めてきた。刀身は二十センチ、柄は十センチで全長三十センチ。刀身にはくずきりの入ったゼリー状の素材を用い、温度が上がっても溶けないよう工夫する。名前の「と〜けん」は「溶けん」と引っ掛けている。

 つばの部分はどら焼きの皮を硬く焼いた楕円(だえん)形の和菓子を使用。柄は金型店で制作した樹脂を使う。味は関特産のフルーツなどが検討されている。

 商品は六月中旬に市内で開かれるグルメイベントでお披露目し、七月に販売を始める計画だ。大竹さんは「商品を形にするのは大変なことだと知った。誰もが食べたいと思うアイスになれば」と期待。吉田さんも「高校生の熱い思いを胸に、おっさんたちの力で関を元気にしたい」と力を込める。

 (大野雄一郎)

 

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