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多治見、初白星は夏に 選抜高校野球

初戦敗退し引き揚げる多治見ナイン=甲子園球場で

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3回、多治見先発の河地投手(左)を励まし、守備位置の一塁に戻る佐藤主将=甲子園球場で

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◆報徳学園21−0多治見

 力及ばず、掲げた甲子園初勝利の目標に届かなかった−。第八十九回選抜高校野球大会二日目の二十日、一回戦で多治見は0−21で報徳学園(兵庫)に敗れた。守備のほころびを狙われ、三回に一挙8点を献上。終盤にも失点を重ね、大量リードを許した。ナインは、地元から駆け付けた大応援団の声援を背に、最後まであきらめないプレーを見せたが、初白星とはならなかった。

◆佐藤昂主将、苦しい展開も下向かず

 すでに10点差と大きく引き離されていた。それでも、多治見の四番佐藤昂気主将(三年)は必死にあがこうとしていた。「苦しい」

 四回裏、二番熊崎優斗選手(同)の四球と三番加藤将輝選手(同)の左前安打で迎えた無死一、二塁の好機。「このチャンスで何とか得点を」。一矢報いようと打席に立った。

 初球は空振り。高木裕一監督から「ストライクだと思ったらガンガン振っていけ」と指示されていた。続く二球目。外角の変化球をフルスイングした。打球は左翼線へのライナー気味のいい当たりだったが、相手の好守に阻まれた。

 チームは六、七、九回にも失点を重ね、九回までに21点の大量リードを許した。それでも、下を向かなかった。5失点した九回表の守りで、多治見ナインはマウンドに集まった。「思いっきり楽しもう」。佐藤主将は、仲間に声を掛けた。

 監督が「一番責任感があり、頼りになる存在」と評するチームの大黒柱。中学の硬式野球クラブ時代は、二年の春に腰を痛めて一年間プレーできなかったが、毎週末の練習に顔を出し、補助員として参加していた。

 「何とか、スタンドからの応援に応えたかったんですけど」。試合後、人一倍、責任感の強い佐藤主将は悔しがった。だが、顔は晴れ晴れとしていた。「試合展開はすごい苦しくて、きつかったですが、強豪相手の試合を選手全員が楽しめた。この経験を糧に、もう一度甲子園に戻ってきたい」。視線は、すでに夏に向いていた。

 (篠塚辰徳)

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