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<多治見 21世紀枠からの挑戦>(下) 保護者と女子マネジャーが調理

具だくさんの鍋料理を囲む選手たち=多治見高で

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 ある週末の昼。選手たちが午前の練習後に食事をするという多治見高校の多目的ホールをのぞくと、長テーブルに鍋がいくつも並んでいた。ネギ、コマツナ、ニンジン、モヤシ、油揚げ、豚肉など数種類の野菜と肉で具だくさんの鍋だ。

 選手五人ずつで囲む鍋のそばには、一升のコメを炊いた炊飯器が置かれていた。一人二合を完食するのが「ノルマ」。岡井俊樹選手(三年)は「楽々食べられる量です」と笑顔で箸を進めた。昨秋の県大会後から体重が八キロ増えたという。

 多治見の野球部では冬季の十二〜二月の毎週末、保護者と女子マネジャーが作る鍋料理を選手全員で食べるのが十年ほど前から恒例となっている。冬場にしっかり栄養を取り、体を大きくする「食トレ」だ。

子どもたちのためにと、手料理を振る舞う保護者たち=多治見高で

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 鍋の調理は当初、高木裕一監督(54)とマネジャーが担当する予定だったが、保護者たちが「私たちに手伝わせてほしい」と申し出た。親同士の交流の場にもなっており、高木監督は「子どもが卒業した後でも、OBの保護者同士で連絡を取り合い、地区大会の試合に駆けつけてくれ、とても熱心に応援してくれます」と話す。

 鍋の味付けは鶏野菜や塩こうじ、キムチ、カレーなど六、七種のレパートリーがあり、飽きがこない工夫がされている。午後の練習後の午後五時ごろには、残った汁にうどんを入れて食べる。山田智也選手(三年)の母・みゆきさん(42)は「たくさん食べて、体を大きくしてほしいと思って作ってます」と話し、腕まくりした。マネジャーの西之原夏実さん(三年)も「小柄な選手が多いので、強豪校に劣らない大きな体格になってほしい」とほほ笑んだ。

 食トレの成果で、体重が六〜七キロ増えたという山田選手は「スイングのスピードが以前より上がりました。投球も速くなったと実感します」と話す。高木監督は「みんな一回りも二回りも大きくなり、しっかり体づくりができてきた。打撃も以前より振れる力が付いてきた。保護者の方たちのおかげです」と感謝した。

 (この企画は篠塚辰徳が担当しました)

 

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