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幻の養老サイダー、レシピ発見 町観光協が復活計画

2000年まで販売されていた養老サイダー

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 養老町観光協会と中日本高速道路(NEXCO中日本)は、二〇〇〇年まで養老公園で製造された国内最古のサイダー「養老サイダー」の復活を目指している。九日には工場跡地から製造レシピが見つかり、当時の味を再現できる見通しがついた。養老改元千三百年祭が佳境を迎える今秋までに発売したいと意気込む。

 養老サイダーは、江戸時代に大垣藩の家臣として仕えた日比野家の七代目寅吉が開発した。海外貿易が盛んだった港町・神戸で外国人から製法を学び、一八九〇(明治二十三)年に会社を起こして製造を始めた。

 一九〇〇年に、良質な水を求めて工場を大垣市から養老町へ移転したのに伴い、養老サイダーと命名。「東の三ツ矢、西の養老」と称されるほど、昭和初期まで西日本で高い人気を誇った。

 四代目社主の日比野泰敏さんが二〇〇〇年六月に死去し、同年十二月で製造は中止されたが、マニアからは「幻のサイダー」として復活を望む声があった。町観光協会などは千三百年祭の目玉商品として復活させようと計画し、昨年十二月からワークショップを開いて製造や資金集めなどの方法を話し合ってきた。

 泰敏さんの妻文子さん(74)が製造レシピを見つけたことで、グラニュー糖やクエン酸など当時の配合を忠実に再現する。当時と同じ源泉水を使い、実際の製造は県外の業者に委託する。

 町観光協会の中村一会長(65)は「ガラス瓶や王冠、デザインなどもできるだけ当時の商品に近づけたい」と話す。文子さんは「養老サイダーが復活するなんて信じられない」と、今から完成を待ちわびている。

 (平井剛)

 

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