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勝利目前、惜しいドロー FC岐阜、初の名岐ダービー

名古屋−岐阜 後半34分、先制ゴールを決めた岐阜・田中選手(左)をねぎらう大木監督=愛知県豊田市の豊田スタジアムで

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 サッカーJ2のFC岐阜は四日、名古屋グランパスとのリーグ戦初の「名岐ダービー」に臨み、1−1で引き分けた。アウェー初戦での勝ち点は八年ぶり。岐阜は前半、ほぼ敵陣でボールを支配して試合を優位に進めたものの、互いに無得点で折り返した。後半は守勢に回ったが34分、MFシシーニョ選手からパスを受けたFW田中選手がシュートを決めて先制した。終了間際に相手コーナーキックから失点し、今季初勝利はならなかった。次節は十二日、ホームで松本山雅FCと対戦する。

 昨年までJIで戦い今季はJ2優勝候補の一角に挙げられる名古屋を相手に、内容では互角以上に戦った。生まれ変わった岐阜が目指すパスサッカーを、名門クラブに鮮やかに見せつけた。

 一転して守勢に回った後半には、嫌な流れを新加入のスペイン人MFシシーニョ選手が変えた。「サイドが空いたらすぐにボールを回そうと思っていた。練習の成果が出せた」

 思い切って右サイドに展開したボールを田中選手がそのままゴール前まで持ち込み、左足でゴール右隅に強烈なシュートを放った。田中選手は「あの形で決めたいなと思っていた」と振り返った。

 前半に2失点した初戦との違いは、守備意識の高さだろう。MF庄司選手を中心に、高い位置から積極的に相手ボールを奪う場面が目立った。ワンタッチで素早くボールをつなぐパスサッカーでゲームを支配し、前半は名古屋にシュート機会すら与えなかった。

 だが課題は残った。終了間際、力ずくで攻め込む名古屋にコーナーキックからヘディングシュートを決められ、つかみかけていた白星をあと一歩のところで逃した。庄司選手は「前半は自分たちらしい試合ができていた分、もったいない」と悔やんだ。開幕から二試合連続の引き分け。「次こそ勝ちたい」 

 (宮崎正嗣)

◆サポーター2000人 手に汗

名古屋戦で懸命に応援するFC岐阜のサポーター=愛知県豊田市の豊田スタジアムで

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 アウェー側ゴール裏のスタンドを約二千人が緑に染め、岐阜イレブンの背中を押した。

 「相手サポーターにのまれないよう、燃えていこう」。試合開始の一時間前、スタンド裏で開かれた岐阜サポーターの「決起集会」。男性サポーターの呼び掛けに集まった約二百人が「おう」と拳を上げた。岐阜市山吹町、会社員末次繁幸さん(41)は「グランパスとの戦いは特別な感じ。ホーム戦は見ているが、アウェー戦は初めて。ぜひ勝ってほしい」と期待した。

 前半は好プレーの連続に客席から「めっちゃ調子いいじゃん」「うまいぞ」と歓声が上がった。後半34分、待望の先制ゴールにスタンドの熱気は最高潮に達した。シュートを決めた田中選手の背番号「7」のユニホーム姿の岐阜市道三町、会社員石本裕貴さん(29)は跳びはねて喜んだ。「最高。決めてくれると信じていた」

 終了間際に同点とされ、サポーターは一瞬静まり返ったが、勝ち越しゴールを信じて一層、熱い声援に声をからした。

 スタジアムには“名岐”の客席に分かれて応援した夫婦の姿も。岐阜市出身の看護師、古矢ひろみさん(41)=愛知県一宮市千秋町=は試合後「けんかせず仲良く帰れそうです」。名古屋市出身の夫、圭一さん(44)は「一番いい結果だったかも」とダービーにふさわしい白熱した好ゲームに笑顔を見せた。 

 (下條大樹)

 

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