トップ > 福井 > 1月11日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

夜の高浜で沖縄民謡の音色響く 元自衛官が三線指導

川端さん(左)から三線を習うメンバー=高浜町の高浜公民館で

写真

 「工(こう)(ド)、中(ちゅう)(ラ)、上(じょう)(ソ)…合(あい)(ド)、四(しー)(ファ)、上(じょう)(ソ)…」−。夜の高浜町高浜公民館に沖縄の弦楽器、三線(さんしん)の弦を押さえる「勘所(かんどころ)」を確認する声と音色が響く。指導するのは沖縄で勤務した経験のある元航空自衛官、川端隆志さん(56)=同町薗部。昨年初夏に始めた練習会に町民らが集まるようになり、沖縄民謡サークルが自然発生している。

 川端さんは東京都出身。十年前、沖縄に単身赴任した際、民謡酒場で三線に興味を持った。東京に戻った後、「東京八重山(やえやま)古典民謡保存会」の門をたたき、本格的に練習。二〇一六年の八重山古典民謡コンクール(石垣島)で新人賞を、翌年は優秀賞を受賞するまでに上達した。

 退官後の昨年春、新しい勤務先の仕事で高浜町に赴任。一人で三線の手習いをしていた五月頃、町民から教えを請われて練習会がスタートし、現在は町内外から二十〜七十代の七人が集う。

 教える際の口癖は「三線はあくまで唄の伴奏楽器。弦の音と同じ高さの声を出せるように」。音階に合った声を出しながら、皆でリズムに合わせていく。初心者に合わせた練習はテンポが遅くなってしまうが、互いの声を聞きながらの方が音感が磨かれるといい、にぎやかな練習を歓迎している。

 九日夜にあった新年の初練習では、八重山諸島の代表的な正月音楽「鷲ぬ鳥節(ばすぃぬとぅるぃぶし)」を演奏。手元を見ずに、手首の回転を生かして正確に一本ずつ弦を弾けるよう、参加者は声を出しながら真剣に音を合わせた。「一番弟子」の松原定子さん(58)=京都府舞鶴市=は「師匠の練習は厳しいながらも楽しい」と話す。

 三線の貸し出しは行っていないが、川端さんは「自主練習は変な癖が付いてしまうので、もし三線を買ったら来てほしい」と話し、「ギターなど弦楽器をやった経験がない方でもすんなり弾けますよ」と笑う。練習日は毎週水曜午後六〜九時。

 (山谷柾裕)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索